NT-616 手動アンテナチューナ + ロングワイヤーANT
2026年09月11日

クラニシの手動アンテナチューナー (ネットワークチューナー)NT-616
1.9MHzから50MHzバンドまでチューニング可能(SWRメーター付き)
パワーメーターは20W/200W切換
リグ2台、アンテナ 4系統を切り替え可能
ロングワイヤー接続可能
久しぶりにクラニシの手動アンテナチューナ NT-616を引っ張り出してきました。NT-616は対応バンド1.8MHzから50MHzで、リグ2台(TR-1, TR-2)とアンテナ 4系統(1~ 4)を切り替えられるアンテナチューナです。アンテナ4にはロングワイヤーも取り付けられるようになっています。図体はでかく、移動運用には向きませんが、自宅でリグとアンテナの切替スイッチとしても使えるので持っていれば意外と便利です。
今回は適当に張ったロングワイヤーに、これもまた適当なカウンターポイズで、長さを調整したりせずに決め打ちで各バンドに出られるかどうか調べてみました。nanoVNAによるSWRの計測結果です。
ロングワイヤーの場合、一般的にはATU(オートアンテナチューナー)を野外に置き、同軸とコントロールケーブルをリグにつないで使うのがスマートで便利です。しかしロングワイヤーの一端とカウンターポイズをシャックに引き込める場合はNT-616のような手動アンテナチューナーも選択肢のひとつです。当局はシャックの窓からなんとか引き込めるので、さっそく計測してみることにしました。
ロングワイヤーとカウンターポイズは以下のような感じになっています。

使用線材はロングワイヤーがIV 3.5sq、カウンターポイズはIV 2sqです。ロングワイヤーの長さは計約26m。カウンターポイズの長さは約8mです。 ポールの高さは約3m。図には表現してませんがワイヤーとポールは紐でテンションをかけると同時に約30cmほど離しています。
以下に各バンドのSWRの計測結果を示します。マーカー1は低いほうのバンドエッジ、3は高いほうのバンドエッジ、2はSWR最低点です。Δ1-3はバンド幅。M1、M2、M3は各マーカーの周波数とSWR値です。なるべくセンターを低いほうのバンドエッジにしています。
全体的に各バンドは問題ない範囲に収まっています。1.9MHzが少し高めです。今回は手持ちのワイヤーで即席で作りましたので、長さの調整は一切行っていません。つまり上げっぱなしの結果です。
ロングワイヤーといえば、大方はオートアンテナチューナーを使って格好よく運用するのが流行りですが、自宅に眠っている手動アンテナチューナーを活用してみるのも面白いかと思います。今はnanoVNAなどの便利な測定器があるので、SWRの最低点を見つけるのはそう難しくはありません。
かくいう当局もCPATUにFC-40という形で1.9MHzから50MHzに出られるようにはしてありますので、暇を見てCPATU +FC40と今回のロングワイヤーの比較をしてみたいと思います。
以下は各バンドの実測結果です。このようにnanoVNAで各バンドにマッチングがとれるかを簡単に見ることができますが、実際のリグをつないでの運用時は、リグから電波を出してNT-616のパワーメーターとSWR計を見ながらSWRの最低点を探るようにしたほうがよさそうです。(その際リグのアンテナチューナーはもちろんOFFにしておきます)











ロングワイヤーアンテナは環境、長さ、高さ、カウンターポイズの貼り方、使用線材などで大きく特性が異なりますので、これらの計測結果は参考としてください。
(JF1VRR)


