webSDRでJJYを受信してみる(♪)

投稿日 2024年07月31日

ラジオ界で話題になって久しいSDR(Software Defined Radio)。本サイトでも過去にとり上げています。

詳しい定義は他サイトにお任せするとして、最近はこのようなドングルや回路を用意しなくても、Webブラウザで手軽に楽しめるSDRがあります。それがWebSDR。このWebSDR局は全世界に点在しており、日本でも十数局が運用しています。

WebSDRを聴くときは、それらWebSDR局が運営するサイトにアクセスするだけです。お決まりのハードウェア、マイコン、SDRソフトを使用しているため、どのサイトも同じような画面、操作性になっています。

受信設備、特にアンテナは各局によって違いがあると思います。おそらくオールウエーブ・アンテナなどを使用して受信しているのでしょう。受信できる周波数は数十kHzから30MHzのHF以下の周波数帯です。いわゆる長波、中波、短波帯です。当然アマチュアバンドも含まれています。WebSDRの操作は簡単で、聴きたい周波数、変調モード等を選択するだけです。

関東のWebSDR局
JJY 40KHz(福島局) 2024年7月31日 16時45分の一分間を受信
40秒くらいからCWで [JJY JJY]とアナウンスしています。
60KHz(福岡/佐賀局)も入感し(スペクトラムに現れ)ています。

当然ながら、聞こえてくるのはそのWebSDR局が位置する場所、受信環境によります。例えばTOKYOのWebSDR局であればに日本国中どこからアクセスしてもTOKYOにおける受信状態です。また、若干の違いがあるかも知れませんが、ウェブを通しているためか1秒くらいの遅延があります。

WebSDRの利用としては日本各所や各国の入感状況をほぼリアルタイムに確認できるのでコンディションの確認に使えること。自局が送信した信号が届いているかどうかの確認に使えること。これらのメリットは大きいかと思います。

上の動画は40KHzのJJYを受信してみたときのものです。JJYは40KHz(福島局)と60KHz(福岡/佐賀局)の二つの局がありますが、それぞれ正分から始まる秒間隔の200mS(10秒間隔のマーカー)、500mS(データ1)、800mS(データ0)の断続波(A1B)、いわゆるCWです。WebSDRで受信周波数を40KHz/60HKzに合わせ、復調モードをCWまたはCWNにすれば受信できます。

JJYは年の下二桁、1月1日からの通算日数、時、分で構成されたタイムコードが送信されており、毎時15分と45分にCWで「JJY JJY」とアナウンスされます。電波時計はこのタイムコードをデコードして正分に合わせている正確な時計と言えます。(WebSDRから聞こえてくるJJYは約1秒程度遅れています。)

(JF1VRR)

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