SWRメーターを作る
投稿日 2019/08/04
小型のSWRメーターがほしいので作ってみる事にしました。主に移動用に使う予定です。
SWRメーターにはいろいろな回路がありますが、今回はCQ出版社の無線界では有名なバイブル「高周波回路の設計・製作」 鈴木憲次著に掲載されている通過型のSWRメーターをそのまま作ってみることにしました。
HFから144MHzバンドまではなんとか使えるということです。方向性結合器にフェライトのトロイダル・コアを用いたCM型SWR計で再現性のよい回路です。
「高周波回路の設計・製作」に製作例が載っている
SWRメーターは進行波と反射波の大きさの比を計測するものです。回路のンテナ側の50Ω抵抗に進行波に比例した電圧が現れ、送信機側の50Ωの抵抗に反射波に比例した電圧が現れます。1つの100μAのメーターを進行波でフルスケールまで振らせておき(VRでキャリブレーション)、メーターを切り替えて反射波で50μA振れたとすると下表のようにSWR=3となります。
メーター指示 反射係数 SWR
0μA 0 1.0
4.8μA 0.048 1.1
10μA 0.09 1.2
13μA 0.13 1.3
17μA 0.17 1.4
20μA 0.2 1.5
33μA 0.33 2.0
50μA 0.5 3.0
60μA 0.6 4.0
片面エポキシ基板の片面に銅箔を切り貼りして作ったパターンに実装
今回はエポキシの片面基板を寸法に切り出し、反対の面に銅箔を張って参考パターン通りにカットしました。
50Ωの抵抗は100Ω 0.1% 1/4Wのチップ抵抗を並列にしました。小信号用ショットキバリア・ダイオードは、回路図では1SS99になっていますが現在入手性がよい1SS106(秋月電子で入手可)を使用しました。トロイダル・コアのFT-50-77は千石通商で入手しました。100μAのメーターは秋月電子で入手しました。
まだケース加工はしていないので裸のままM型の同軸コネクタを直接取り付けています。
ケースに入れる前の状態
7MHz 2エレ 短縮八木を測ってみる
7MHz 2エレ短縮八木のSWR
このアンテナは長年使ってきたアンテナです。当初からCW用に調整してあるのでバンドの下に合わせてあります。
(JF1VRR)