50MHz 2エレメント HB9CVの調整

投稿日 2023年02月23日

50MHzの軽量小型のビームアンテナとして、COMETの2エレメント、4エレメントのHB9CVは、とても重宝するアンテナで、その手軽さから移動用に使用されている局も多いのではないでしょうか。現在カタログを見ると、CA-52HB(2エレメント)、CA-52HB4(4エレメント)というモデルで今も販売されているようです。

当局が所有するのは、CA-52HB4です。購入して20年以上経ったでしょうか。この4エレメントのHB9CVをしばらく家の屋根に上げて50MHzを楽しんでいました。その後おろして移動用に使用していましたが、4エレメントは一人での移動にはちょっと大きいのと、指向性はあまり要らないと判断し、輻射エレメントと反射エレメントのみの2エレメントに改造して手軽さ優先でもっぱら使用しています。2エレメントで使う場合は塩ビパイプを使用したブームを新たに作って用いるため、4エレメントに戻そうと思えば、元の4エレメントのブームを使えばいつでも戻せます。

​2エレメントに改造したときの投稿は以下を参照ください。

50MHz HB9CV 4エレを2エレに改造

​そんな2エレメントHB9CVですが、久しぶりに組み立ててVSWRを確認することにしました。

COMET CA-52HB4を2エレメントに改造
地上高4.5mでVSWRを計測

VSWRの計測は給電点地上高 4.5mで行いました。ポールはアンテンのGPL-45を使用しました。軽量なので車の踏み立てで上げる場合はステーは必要ないと思いますが、風のある日はステーを張ったほうが安心です。

計測では例によってnanoVNAが大活躍です。50.180MHz辺りにVSWRの最低点をもって来たかったので輻射エレメントのショートバーを説明書より5cmほど短く(内側に移動)して計測したところ以下のような結果になりました。やや低め(50.120MHz)が最低点になりましたが51.000MHzまでが1.33以下に収まっているのでよしとしました。なお、地上高によって最低点が少しずれるので移動地の環境で再確認が必要です。

地上高4.5mのVSWR
最低VSWR周波数50.1200MHz 1.185
VSWR 2.0以下の帯域幅 約4.5MHz
47.960MHz 1.978
50.120MHz 1.185
52.400MHz 1.994

さて今シーズンの50MHzはエキサイティングな展開があるでしょうか。Esの発生があればこのような2エレメントでも十分国内全域をカバーできるので、今から楽しみです。

​(JF1VRR)

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