6FQ7 ナショ VS 東芝
投稿日 2010/10/02
下ろしたて(新品開封)の6FQ7のメーカ比較をしてみました。
メーカーはナショナルと東芝です。
いずれも開封直後に計測。エージングは行っていません。
メーカーによって特性に差はどのくらいあるものなのでしょうか。
実測してみました。
6FQ7 ナショナルと東芝製のEp-IP特性
実線がナショナル
破線が東芝
上のグラフのようにかなり差があるのがわかります。
真空管の特性は同じメーカでも個々に特性が異なると言ってもいいくらいですが、
メーカーの違いは尚のこと。
これだけの差があると、差し替えた場合、セットの再調整をしたほうがよさそうです。
Ep 90V Eg 0VのIpはナショが0.00918A、東芝が0.00945Aでいずれも規定値(0.01000A)に近いですが、
Ep 250V Eg -8Vではナショが0.00944Aで規定値(0.00900A)に近いのに対して、東芝が0.00629Aしか流れていないので、不良品と言ってもいいかも知れません。
東芝製のグラフは全体的に右に寝ており、高Epで顕著です。
rpは
Ep 90V Eg 0Vで、ナショが6803Ωに対し東芝が7576Ω。
Ep 250V Eg -8Vでは、ナショが7194Ωに対し、東芝が9524Ωと高めです。
増加率は、ナショが11%に対して、東芝は32%です。
高Epで、Egにおいて2V差くらい乖離しています。(ナショのEg -14Vのラインが東芝の-12Vのライン)
ただし、東芝のほうが各Egの間が広く、μが若干大きいことを示しています。
いずれもオークションで入手したものですが、新品未開封でも良品である保障はありません。
40年以上眠っていたわけですから、エージングを行ってみたら変化があるかも知れません(ミニチュア管でエージングがどの程度効果があるかも知りたいところです)。
(JF1VRR)