6GK5 実測データ (167) High-Frequency Triode
投稿日 2010/11/27
6GK5/6FQ5A RCA
6GK5は高gmVHF帯高周波電圧増幅用、フレームグリッド、ゲインコントロール三極管です。
RCAの箱と球の表面には6GK5/6FQ5Aとスタンプされていますが、以下のように違いがあります。
6GK5 High-Frequency Triode Eh 6.3V Ih 0.18A Pp 2.5W MaxEp 200V Cin 5.0pf Cout 3.5pf Cgp 0.52pf
Ep 135V Eg -1.0V Ip 11.5mA Rp 5400Ω Gm 1.5mS μ 78
6FQ5A High-Frequency Triode Eh 6.3V Ih 0.18A Pp 2.5W MaxEp 200V Cin 5.0pf Cout 3.5pf Cgp 0.52pf
Ep 135V Eg -1.2V Ip 8.9mA Rp 6300Ω Gm 1.2mS μ 74
GE Essential Characteristics (1973)より
フレームグリッドということで高gmですが、この球は明確にHigh-Frequency TriodeとうたわれているようにVHF帯の増幅を意図しているようです。
規格値と実測の三定数を以下に記載します。(Ep 250V Eg -1.0Vにおいて)
規格値 実測値
rp 5400Ω 5376Ω
gm 15.0mS 11.9mS
μ 78 35.7
Ep 250V、PL 50KΩ、バイアス-1V、入力信号電圧0.5V(1.0Vpp)で、高調波歪率が0.51%でした。
Ep-Ip特性は高Epで詰まり気味の特性です。
備考:
手持ち真空管の固体実測データですので、参考程度としてください。
三定数は規格表の参考値となるべく同じ条件で測定していますが、あまり精度は望めません。
高調波歪率は特定条件における負荷線を6次多項式で近似して計算したものです。
参考文献:
GE Essential Characteristics (1973)
(JF1VRR)