6BQ5 電力増幅用五極管 (三結)
投稿日 2015/06/03
6BQ5は9ピンのMT管
ペア球をプッシュプルにしてよく使われる
今回はペアではないが同時に購入した二本の6BQ5を実測してみた
背景は実用真空管ハンドブック)
6BQ5は使いやすく、比較的安価ということでオーディオ界で人気の球です。製作例も多数あるようです。
アマチュアでは、AM送信機の変調器に使われました。
当局もファイナル6146の50MHz AM送信機の変調器をこの6BQ5で作りました。
変調器の例としてはトリオの送信機TX-88Dの回路が参考になります。6BQ5をプッシュプルで使っています。
いまから変調器を作ろうとした場合、6BQ5は十分入手可能ですが、問題は変調トランスです。これはオークションなどを注意深く監視するしかありません。
今回は、昔AM送信機の変調器に使用した二本の6BQ5を実測してみました。同じ店で同時に購入したもので、いずれもNEC製ですがペアではありません。
6BQ5 No.23 三結 Vp-Ip特性(実測値)
ヒータ電圧/電流 6.3V 758mA
代表値 Vp 200V Vcg -6V Ip 24.1mA
6BQ5 No.24 三結 Vp-Ip特性(実測値)
ヒータ電圧/電流 6.3V 743mA
代表値 Vp 200V Vcg -6V Ip 43.95mA
同時に購入した6BQ5ですが、No.24のほうが内部抵抗が小さいのが見てとれます。
No.24のほうが小さなドライブ電圧で機敏に反応する球と言えます。
二本とも新品を真空管専門店で購入し、使用経緯の分かっている球です。このように同時に購入した球でも、特性に違いがあるようですから、アンプの設計などでは要注意でしょう。
今回は残念ながらペア球ではありません。ペア球ではもっと揃うのでしょうか?
6BQ5 No.23
6BQ5 No.24
(JF!VRR)