6Z-DH3A 高増幅度三極二極複合管
投稿日 2015/06/17
6Z-DH3A 高増幅度三極二極複合管
左 HIKARI ERECTORON(HEC)製(No.236)と
右 ナショナル製(No.290)
6Z-DH3Aは国産ST管五球スーパーにほぼ例外なく使われている球です。大ヒット球といえるようです。
例外なく使われるほど、大量生産された球でしょうか。よく出回っています。
低周波増幅用の三極部と、検波用の二極部をもつ複合管です。
この球の三極部の特徴は、何といってもその増幅率(μ)です。なんと100もあります。
実際に確かめるべく、Ep - Ip特性を計測後、三定数も計測してみました。
三定数の計測はEcg -1V Ep 200V、Ecg -2V Ep 250Vの2点において、Ecgを0.5V、Epを5V変化させて行っています。
6Z-DH3A (236) 三極部 Ep - Ip特性(実測値)
6Z-DH3A No.236 HEC製
代表値 Ep200 Ecg -1V Ip 0.92mA
Ecg -1V Ep 200V
rp 167000Ω
gm 960us
μ 97
Ecg -2V Ep 250V
rp 125000Ω
gm 840us
μ 94
6Z-DH3A (290) 三極部 Ep - Ip特性(実測値)
6Z-DH3A No.290 ナショナル製
代表値 Ep200 Ecg -1V Ip 0.68mA
Ecg -1V Ep 200V
rp 100000Ω
gm 620us
μ 105
Ecg -2V Ep 250V
rp 167000Ω
gm 560us
μ 100
ご注意
この計測はどのくらい使われたかわからない中古球で行われています。
6Z-DH3A No.236
6Z-DH3A No.290
(JF1VRR)