6GB6 水平偏向出力用ビーム管 (三結)
投稿日 2015/08/27
東芝製 6GB6
テレビ受像機の水平偏向出力用ビーム管
25E5と同等だと言われている球です。(国産球のようです。)
25E5とベースピン配置が同じ8GTです。
内部抵抗が低く、低電圧でパワーの出るビーム管です。
ヒータ・バリエーションは6GB6の他12GB6, 25GB6があるようです。
最大プレート損失は11Wです。
6GB6のヒータは6.3V 1200mAです。
トップ・プレートの球です。
データ・シートによれば三極管接続時(Ecg -22V、Ep/Esg 250Vの場合)の増幅度(μ)は4.3とのことですが、実測でもだいたいそのくらいになっています。
今回は東芝製の6GB6を三結にし、同じ球で2回Ep -Ip特性を計測してみました。(所有の球が1本の場合は確認のため2回分の計測結果を載せるようにしています。他に意味はありません。2本以上所有している場合は、各球(最低2本)で計測するようにしています。)
東芝 6GB6 (247) 三結 Ep -Ip特性(実測) 1回目
東芝 6GB6 (247) 三結 Ep -Ip特性(実測) 2回目
6GB6 No.247 東芝製 三結
ヒーター電圧/電流 6.3V 1217mA
Ecg -4V Ep 40V
Ip 21.2mA
rp 810Ω
gm 5300us
μ 4.2
Ecg -16V Ep 90V
Ip 20.9mA
rp 1020Ω
gm 4140us
μ 3.6
Ecg -28V Ep 120V
Ip 9.4mA
rp 1680Ω
gm 3240us
μ 4.0
25E5との比較
6GB6は25E5と互換があると言われてますので、比較してみました。
以下はEgを-4V毎に間引いて見やすくして合成したものです。
これはあくまでも個体の比較ですので、6GB6と25E5がすべて高価ということではありません。
グリッド電圧が浅いは場合(0Vから-24V程度まで)に限り、まずまず一致していると言えますが、グリッド電圧が深くなると、25E5の内部抵抗がかなり高くなり特性が寝る傾向があり、また増幅率も減少するため、一致していません
6GB6 東芝 No.247
(JF1VRR)