6HZ6 デュアルコントロールグリッド五極管

投稿日 2016/11/04

6HZ6は6DT6と同じデュアルコントロールグリッドの五極管です。

6DT6については以下をご参照ください。

参考記事: 6DT6 デュアルコントロールグリッド五極管

東芝製 6HZ6(右の3本) と 5HZ6 Dual Control Grid Pentode
外観は6AU6に似た7ピンMT管

5HZ6は元箱によると当時550円で販売されていたようです。

この球も6DT6同様FM検波用ですが、手持ちの資料を探した範囲ではこの球を採用しているテレビは見当たりませんでした。

6HZ6のベースピン配置は7ENです。7ENの球は6HZ6のほか、5HZ6、6DT6、6DT6-A、3DT6、3DT6-A、4DT6、4DT6-A、5GX6、6GX6、6GY6、12DT6があります。5GX6、6GX6、6GY6、6DT6もデュアルコントロールグリッド五極管です。

今回は東芝製の6HZ6を計測してみました。6DT6no時と同様に、Eg1(第一制御格子(第一グリッド)電圧)またはEg3(第二制御格子(第三グリッド)電圧)のいずれかをパラメータとし、もう一方を0V、+0.5V、+1.0Vに固定しました。0V固定のグラフは6DT6のデータシートに載っています。Escr(スクリーングリッド電圧)は100V固定とし、各Eg1またはEg3におけるEp -Ip特性を計測しました。

グラフは

左がEg1をパラメータ(+3.0V から-3.0V変化)とし、Eg3を固定した場合。

右はEg3をパラメータ(+3.0V から-3.0V変化)とし、Eg1を固定した場合。

いずれもEscrは100V固定です。

静特性計測回路

〇 一方のEgが0Vの場合

          Eg1: +3V -から -3V Eg3: 0V                       Eg3: +3V -から -3V Eg1: 0V

〇 一方のEgが+0.5Vの場合

 Eg1: +3V -から -3V Eg3: +0.5V                             Eg3: +3V -から -3V Eg1: +0.5V

〇 一方のEgが+1.0Vの場合

Eg1: +3V -から -3V Eg3: +1.0V                                  Eg3: +3V -から -3V Eg1: +1.0V

6HZ6 TOSHIBA No.73

(JF1VRR)

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