ZigBee無線モジュール TWE-Lite DIPのパルス応答
投稿日 2013/07/11
TOCOS社のワイヤレスエンジン TWE-Lite DIPを入手したので、Lチカ実験のついでに、パルス応答性について実験してみました。TWE-Lite DIPは超小型ZigBeeモジュールです。特徴は面倒なプログラミング等無しで、簡単な遠隔操作アプリケーションが作れるところかと思います。
TWE_Lite DIPをブレッドボード上に並べる 2つはワイヤー接続はされていない。
(この写真ではプッシュボタンの代わりにSSGをつないでいる)
購入すると取説が付いてきますが、それにデジタル信号通信の接続例が載っています。
デジタル通信といっても、一方のTWE-Liteのプッシュボタンを押すと、電波を経由してもう一方のTWE-LiteのLEDを点灯するというものです。これは電波を通じて遠隔のDIOをコントロールするという機能で、相互に可能です。DIOは各4チャネルあります。
TWE_Liteにはこれ以外にアナログ入力を相手のPWMに送信する機能があり、これによってボリュームの設定によって、相手のLEDの明るさを変えるようなことができます。アナログ入力は4チャネル、PWM出力も4チャネルあります。
また、UARTによる送受信も可能です。
I2Cによる制御も可能なようです。
DIO以外はまだ試していません。
今回は取説通りDI1にプッシュボタンをつなぎ、DO1にLEDをつないで(取説通り)見ました。プッシュボタンを押している間、相手のLEDが点灯します。Lチカ実験はこれで終わり。このようにTWE-Liteは中間の無線通信に関しては完全にブラックボックス化されており、ユーザはまったく気にする必要はありません。何の設定も要りません。
内部のマイコンはプログラミングされており、所定の接続をすれば動くようになっていますのでプログラミングも要りません。ところで、遠隔操作アプリケーションに採用するに当たっては、パルス応答性(ちょっと大げさですが)を確認しておきたいところです。一方のプッシュスイッチを押してから、どのくらいの時間でもう一方のLEDが点灯するかということです。
間に無線通信が入るので、あまり高速性は期待できないかと思いますが、入力はプッシュスイッチの代わりにSSGつなぎ、5Hz 振幅3V-ppの矩形波を入力しました。LEDはつないだままで、オシロスコープで波形を観測しました。
Ch1(上)が入力 5Hz 3V-pp, Ch2(下) 出力
実測の結果、応答時間はパルスごとに異なりました。波形の中央(カーソル)の時間差は約50mSです。左端は約26mS, 右端は約38mSです。一定の遅延時間であればまだしも、パルス毎に数十mSもの違いがあるのは困りものです。これではタイミング的な要素のある制御には使えません。
電源3V
二つのTWE-Lite DIPのアンテナの間隔は3.5cm
(JF1VRR)