KiCADで作った基板に実装してみました

投稿日 2022年11月17日

KiCADで設計しJLCPCBに注文した基板にパーツを実装してみた
右の窓はKiCADでの実装シミュレーション
使用パーツが少し違うもののそっくり!

先日KiCADで設計した基板にパーツを実装してみました。回路は15dBほどのOPアンプにダイアモンド型の電流アンプをつないだものです。出力は8Ωで1W程度です。

KiCADは基板設計に際して実装状態をシミュレーションする機能があるのですが、本物のパーツとは若干差異があるものの、ほぼ実態をよく描いていると思います。シミュレーション画像は、XYZ方向に自由に回転させて見ることができます。よくできています。

さて、パーツを実装した基板はさっそくケースに組み込みました。手持ちの関係で、18V-0-18V出力の電源トランスを使用し、ダイオードブリッジで整流したものを基板に加えています。そのままだと15V近くの電圧が出てしまうので、簡易な方法ですが、抵抗で電圧を落として約9Vくらいにしています。

​非常に良い音で鳴っています。寝室の枕元に置くアンプとして使っています。

プラスチック・ケースに収めてみました
基板には電源ラインの平滑コンデンサーが乗っているので、
電源は整流しただけの簡易なものでOKです
18V-0-18V出力のトランスにダイオードブリッジで整流
±9Vくらいになるように抵抗で降圧

OPアンプは当サイトのファンの方からいただいたLME49720を使用しています。(OPアンプはソケットになっているので、両電源の8P DIPのOPアンプであれば交換可能) いろいろOPアンプを試しましたが、LME49720がもっとも気に入っています。クリアな音です。

今回のアンプの試作時(基板にする前)に、いくつかのOPアンプで周波数特性を実測していますので、よかったらご参照ください。→ ダイアモンド型電流アンプを作ってみました

​ここでは、同様の方法でLME49720の周波数特性を実測してみました。なお、電流増幅アンプ部の周波数特性は10数MHzくらいまで余裕で延びてますので、OPアンプの周波数特性そのものと言えると思います。

OPアンプLME49720使用時の周波数特性

OPアンプNJM072D使用時の周波数特性

OPアンプNJM4558D使用時の周波数特性

周波数特性は比較のためにNJM4558DとNJM072Dを掲載しておきました。NJM4558Dは昔からあるオーソドックスなOPアンプです。NJM072Dはオーディオ界で割と人気のOPアンプです。周波数特性は見ての通り高域の伸びが違います。まぁ、この辺が音の違いとしてでてくるのでしょうか?

​(JF1VRR)

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