ヒータ電流の観測(12BH7A)
投稿日 2010/06/14
TUBE-Bの片ユニットごとに6.3Vを印加し電流を観測(TUBE-B UNIT-1, UNIT-2)
上記2つの観測値をエクセル上の計算で合成したグラフ(UNIT-1+2(計算))
TUBE-Bの両ユニット同時に6.3Vを印加し電流を観測(TUBE-B)
TUBE-Aの両ユニット同時に6.3Vを印加し電流を観測(TUBE-A) 比較用
12BH7Aは同一特性のユニットが2つ入った双三極管です。
そのヒータは12.6Vと6.3Vで使用できます。6.3Vの場合片ユニットごとに点火することができます。
規格表によれば、
12.6Vの場合 0.3A(両ユニットのヒータ直列) 4ピン-5ピン間
6.3Vの場合 0.6A(両ユニットのヒータ並列) 4ピン-9ピンと5ピン-9ピン
12BH7A
となっているので、片ユニットを6.3Vで点火した場合の電流はそれぞれ0.3Aということになります。
同一特性が2ユニットということは、それぞれのヒータの電流も同一になるように作られているでしょうか。確認してみました。
上の図で、
TUBE-B UNIT-1とUNIT-2がそれぞれ、別々に6.3Vでヒータを点火したときの30秒間の電流の変化です。
両ユニットともピッタリ約0.34Aで落ち着いているのがわかります。
また、両ユニットを6.3Vで同時に点火した場合は、約0.68A流れます。
各ユニットの電流値をエクセル上の計算で合成した結果と、ほぼピッタリ合います。
TUBE-Bは規格よりも多めに流れるタマですが、TUBE-Aの6.3V点火では規格通り0.6A流れています。
当たり前かも知れませんが、以上のようにヒータは(この測定の範囲では)正確に作られているようです。
(JF1VRR)