6F5G 高増幅度三極管
投稿日 2015/10/16
Silvertone(RCA) 6F5G 高増幅度三極管
トップ・グリッド
シンプルな構造のかわいい三極ST管
箱は仮のものです。中身と関係ありません。
6F5にはST管の6F5G、GT管の6F5GT、メタル管の6F5があります。
6F5GTについては、6F5GT 高増幅度三極管 をご参照ください。
汎用高増幅度の三極管です。規格ではμは100程度(実測では85前後)で、12AX7 双三極管の一方のユニットに類似するとのことです。
特徴はトップ・グリッドですが、アンプの初段などでは、トップ・グリッドはちょっと使いにくい面があります。
アンプの初段に使われている例がありますが、あまり使用例は見当たりません。
6F5GはST管ですが、ベースはオクタルベースですのでセンターにキーがあります。ベースピン配置は5Mですが、これは6F5ファミリーのみで使われています。6F5GT、6F5と刺し替えが可能です。
今回の球はベースにSuper Silvertoneの刻印があります。Silvertoneといえば楽器やアンプなどのメーカーです。エレキギターやギターアンプで有名です。この球はLicensed RCA Retuve with Super Silvertoneとなっています。Retubeの意味がわかりませんが、RCAのライセンスを受けてSilvertoneで製造したという意味でしょうか。(Silvertoneで真空管を製造していた??)
今回は、6F5GでEp -Ip特性を実測してみました。
6F5G 規格
Class./Const. High Mu Triode
Outline 9-17 or 9-47
Base 5M 1.N.C 2.H 4.P 7.H 8.K TOP.G
H.V -
Hv 6.3V Ha 0.3A 11s MaxPw - MaxPv 300V
6F5G Ep - Ip特性(実測)
6F5G Eg - Ip特性(実測)
実測:
Hv/Ha 6.3V / 319.5mA
Ecg -1.0V Ep 120V
Ip 0.80mA
rp 83330Ω
gm 1300us
μ 88.2
Ecg -2.0V Ep 190V
Ip 0.55mA
rp 125000Ω
gm 1100us
μ 85.0
ご注意
この計測はどのくらい使われたかわからない中古の球で行われています。
6F5G Silvertone(RCA) No.400
(JF1VRR)