ケータイ用電池式充電器の性能を見る

投稿日 2014/08/25

コンビニに行くと電池式のケータイの充電器が売られています。

ケータイの電池が消耗して使えなくなり、慌ててコンビニに駆け込んだ経験があるのではないでしょうか。

この充電器は単三乾電池2本から5Vに昇圧するもので、今回購入したのはau用で、

ケーブルとセットで売られていました。価格は電池付きで1000円弱でした。

今回購入した電池式ケータイ充電器
本体 - ケーブル分離型

本体 - ケーブル分離型というのがミソで、出力がUSB Aソケットメスで出ているので、ケーブルを用意すればさまざまなものの電源として活用できそうです。

出力電圧は5Vで、最大出力電流は400mAです。

パソコンに電源を入れるまでもなく、ちょっとUSBから電源を供給したいときに便利に使えます。

分解してみました

回路は一般的な昇圧型DC-DCコンバータと思います

充電時に点灯するLED付きです

写真はエネループですが、付属の電池は普通の乾電池です

オスのUSB Aコネクタで出力を引き出しました

USBの1番ピンと2番ピンはショートしないと5Vが出ませんでした

パソコンなどのUSBは5Vで、一般的な電流容量は500mAとなっていますが、今回の充電器は400mAです。

とはいうものの400mAとれればりっぱなものと言えると思います。

そこで、この充電器の性能を確認しておくことにしました。

バラして見ましたがコンバータの品番などは確認できませんでした。

電池駆動の昇圧コンバータは簡単に作れますが、見栄えのいいコンパクトなケースに収まっているところが、いいところです。

結線はUSB Aコネクタの1番ピンがV+, 4番ピンがGNDです。ただし1番と2番をつないでおきます。こうしないと5Vが出力されませんでした。

電子負荷で0から400mAまで10mA毎に出力電圧を計測してみました。電池は付属の乾電池の場合と充電したばかりのエネループです。

出力電流・電圧特性

5V以上を維持できるのは両電池とも100mAまででした。

最大の400mA流しても5Vの92%(エネループの場合)を維持しています。

乾電池よりもエネループの方が大電流に強いようです。

補足

今回試した充電器ではUSBの1番ピンと2番ピンをショートしておかないと出力の5Vが出ませんでした。この改造を充電器内部で行えば、USBから電源のみをとっているマイコンボードなどには市販の一般的なUSBケーブルが電源ケーブルとして使えると思われます。ただし内部で改造してしまうとケータイの受電には使わない方がよいと思います。

本体は一切いじらずケーブル側で改造すれば、ケータイの充電には安心して使えますが、改造した専用ケーブルでしか電源供給できません。

どちらを選ぶかは考えどころです。

100mA, 200mA, 300mA, 400mAを流し続けた場合の出力電圧の変化を後日追加試験する予定です。

改造や指定用途外での使用は自己責任で!

(JF1VRR)

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