NJM2811 降圧コンバータ

投稿日 2016/02/27

NJM2811は7.5A 大電力DC-DCコンバータ制御ICです。

入力電圧が40Vまでと広く使いやすそうです。TO220パッケージですのでヒートシンクが付けられます。何といっても大電流の割には安い(秋月電子で200円)のがいいですね。

回路図はデータシートに載っているものそのままです。
手持ちの関係で部品の定数は若干変えています。
Vfb(5V)を設定する分圧回路は16Vから19Vが可変範囲になるように決めています。

今回はNJM2811を使って24Vから19Vの降圧コンバータを作ってみました。

出力電圧19Vは手持ちのノートPCの電源電圧ですが、16VのノートPCもあるかと思います。

24Vは12Vバッテリ直列で簡単に作れます。

回路はデータシートの推奨回路そのままです。

部品の定数は以下のように手持ちの関係で適当に変えています。

コイルはトロイダルの200uH 9Aです。

ショットキバリアダイオード(SBD)は、40V 5Aのものです。(型番不明)

入力のコンデンサは470uF 50V。出力のコンデンサは、3300uF 50Vの電解にしました。

部品を集めました。たったこれだけです。
NJM2811はTO220パッケージですので、シリコングリスを塗って
ヒートシンクに取りつけます。
5本のピンは汎用基板の穴の間隔には合わないので少し広げて取り付けます。

出力の電圧調整は16Vから19Vくらいまで問題なく可変できるように、R2を6.8KΩとして、多回転ボリュームに5KΩを使っています。Vfbが5Vになるようにすれば、何でも構いません。

回路は簡単なので、実装は汎用基板の裏にすずメッキ線で配線して簡易に済ませました。出力電流が流れるライン(コイルを通過するライン)とグランドは太い線で配線します。

部品を集めました。たったこれだけです。

NJM2811はTO220パッケージですので、シリコングリスを塗って

ヒートシンクに取りつけます。

5本のピンは汎用基板の穴の間隔には合わないので少し広げて取り付けます。

出力の電圧調整は16Vから19Vくらいまで問題なく可変できるように、R2を6.8KΩとして、多回転ボリュームに5KΩを使っています。Vfbが5Vになるようにすれば、何でも構いません。

回路は簡単なので、実装は汎用基板の裏にすずメッキ線で配線して簡易に済ませました。出力電流が流れるライン(コイルを通過するライン)とグランドは太い線で配線します。

汎用基板を使用し、すずメッキ線で簡易配線
出力ラインとグランドラインは太い線を使用
2A流してもヒートシンクは少し暖かくなる程度

例によって、負荷特性と入力電圧-出力電圧特性を実測してみました。

負荷特性

NJM2811の負荷特性
入力電圧 24.0V 出力電圧 19.0V
出力電流0Aのとき19.03V。2.3Aのとき18.19V

出力電流0.65Aから2.30Aの間の平均は88.3%
出力電流0Aから2.3Aまでの特性です。0Aのとき19.03V。2.3Aのとき18.19Vでした。
0Aのときの入力電流(つまり待機時の電流)は、0.012Aでした。

入力電圧-出力電圧特性 

NJM2811 入力電圧 - 出力電圧特性
負荷は0.65A一定
入力電圧24.0Vのとき出力電圧を19.0Vに設定
入力電圧が20.4Vになるまで18.99V以上を維持している

入力側に12Vバッテリを2個直列につなぎ、それぞれがフル充電のときから、10Vに低下したことを想定しています。

入力電圧を24.0Vにした時の出力電圧を19.0Vに設定しておき、入力電圧が上側28V、下側20.0Vの範囲を負荷0.65A一定にして計測しました。

この範囲での出力電圧の平均は18.995V。バッテリの電圧が各10Vまで低下しても使えることが分かります。

(JF1VRR)

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