TS-670 感度低下したTS-670を修理する
投稿日 2010/12/23
TS-670は名機だと思う。
入門機として7,21,28,50MHzのバンド組み合わせは最適だし、10Wとしては、VFO A/B、SPLIT、IF SHIFT、ノイズブランカ、アッテネータを装備。50MHzは50から53までフルバンドでAM/FM運用も可能。メモリも装備。VFOスキャン,メモリスキャンが可能。
オプションだがゼネカバユニットもあり、BCLも楽しめる。
当局のTS-670は音声合成ユニットも付いたフル装備(CWフィルターは引越したが)。
まだ無線機が揃っていなかったころ、このTS-670でコンテストに参加。
そのころCWフィルターもなく、混信除去機構の少ないこのリグで、メジャーコンテストの7MHzに参加した。参加局も多く、超混雑状態。
パワーは10W。成績は中ぐらい。
おかげで、耳フィルターが発達したと思っている。コンテストが終わっても一日中耳の中でCWが鳴っていた。
当時、このリグはコンパクトということもあって、よく車に搭載してモービル移動も楽しんだ。
海外短波局もフェージングを伴ったAMでよく聞いていたのも思い出す。
今では、たまに電源を入れるだけで、シャックの片隅に追いやられている。
SUNWAのエアーダスターとサンハヤトのリレークリーナ(接点洗浄剤) RC-S201
ところで、
ごたぶんにもれず、TS-670の持病、フィルターユニットのリレー接点不良による感度低下がこのリグでも発生。
以前から気になっていたが、今回思い立って修理することにした。
現象は、SENDボタンや、バンド切替ボタンをパチパチ押すと、たまに感度が復帰するというもの。
リレー接点不良であることがよくわかる。
リレーは非常に小型で、接点を手で拭くのはちょっと怖い。
PanasonicのDS1E-M-12Vを購入して置き換える手もあるが、一個500円くらいする。
幸い、計10個のリレーは簡単にカバーが外れる。(だから埃が入るのだが....)
そこで購入したのがSANWAのエアーダスターとサンハヤトのリレークリーナー RC-S201。
ホームセンターなどではあまり見かけないので、インターネット通販で購入した。
フィルターユニットを取り外す TS-670はメンテナンスしやすくできている
TS-670は比較的メンテナンスしやすくなっている。
フィルターユニットは、後部のパワーユニットの奥にあるが、
パワーユニットを外して、ケーブル類を外せば、あとはネジ7本で簡単に外すことができる。
取り外したフィルターユニット リレー10個のカバーを外した
リレーは計10個あり、透明のカバーは、先をグラインダーで平にしたマイナスドライバーで簡単に外すことができる。
ピンセットで接点をカチカチさせながら、エアーダスターを吹きかけて埃を落とす。
同様に、リレークリーナーを拭きかけ、再びエアーダスターでクリーナーを吹き飛ばして乾燥させる。
これで終わり。
リレーカバーを元に戻して、再び組み立てて完了。
電源を入れて、SENDボタンとバンド切替ボタンをパチパチやると、感度低下が発生しなくなる。
感度が安定したので7MHzを聞いていると、4K6FO アゼルバイジャンが聞こえていたが、そこは10W機の悲しさ。
これは別の100W機でとった。
(JF1VRR)