ヒータ・ウォームアップ・タイム(12BH7A)
投稿日 2010/06/14
12BH7Aのヒータ・ウォームアップ・タイムを調べてみました。
12BH7A 3本
TUBE-A これまでの試験に使用して、さまざまなストレスを加えているタマ(国産)
TUBE-B 中古で30年余りストックしていたタマ(国産)
TUBE-C 同上
ヒータに関する規格上のデータ:
ヒータ電圧 12.6V
ヒータ電流 0.3A
ウォームアップタイム 11秒
12BH7Aの規格表(GE)では、ウォームアップタイムが11秒となっています。
これは一般の傍熱形ヒータのミニチュア管の標準的な値です。
12BH7Aのヒータ電流特性 30秒間1秒毎にサンプリング
このグラフによると、ヒータ電流は、電圧印加と同時に0.6A近くの電流が流れ、規格通り約11秒以降0.3A付近で落ち着いていきます。
TUBE-Aは、いろいろストレスを加えてますが、ヒータには影響していないようです。
TUBE-Cは、長期保存品でまったくエージングは行ってませんが、ほぼスペックを満足しています。
TUBE-Bについては、ウォームアップタイムが少し長め(20秒くらい)で、電流も多めです。(理由は不明)
今回の計測は、以下のプログラム(VBA)で行っています。
ontimeメソッドで1秒周期で実行するプロシージャにしてもよいのですが、
簡単にするためにforループでちょうど1秒間隔になるようにしています。
Option Explicit
Dim HP3478A_ADR As Single
Dim counter As Single
Dim i As Single
Dim j As Single
Dim k As Single
Sub heater_test()
HP3478A_ADR = 23 'DMMのGPIBアドレス
Worksheets("HWT 12BH7A".Activate
eg.CardOpen
MsgBox "OKのクリックと同時にヒータ電源を入れてください。"
eg.CardOpen
eg.ActiveAddress = HP3478A_ADR
eg.Delimiter = eg.DELIMs.CrLf
For i = 1 To 30 Step 1
eg.AsciiLine = "F5 R0" 'DMMをDC電流 3Aレンジに設定
Cells(1, 2).Value = i
Cells(i + 1, 1).Value = Time
Cells(i + 1, 2).Value = eg.AsciiLine
For j = 1 To 10000 '1秒間隔になるように調整する
Next
Next
eg.CardCLose
End Sub
(JF1VRR)