6FQ7 ② Twin Triode UNIT 1,2, パラ接続(100) 真空管実測データ
投稿日 2010/10/03
6FQ7 双三極管
6FQ7 東芝
メーカ:東芝
管理番号:100
程度:新品 使用時間0h 未エージング(開封してすぐ計測)、特性は良好
計測項目:各ユニット、および並列(パラ)接続の場合のEp-Ip特性, Eg-Ip特性
実測データ 6FQ7 (Ep 0 - 360V/10V Eg 0 - -20V/-1V Eh 6.30V) -> See 実測データの補足
実測データより Ep 90V Eg 0V のIpと三定数
規格参考値 実測UNIT 1 実測UNIT 2 実測パラ接続
Ip(A): 0.01000 0.00945 0.00906 0.01863
rp(Ω): 6700 7576 7813 3861
gm(mS): 3.00 2.94 2.82 5.86
μ: 20 23.04 22.92 23.40
実測データより Ep 250V Eg -8V のIpと三定数
規格参考値 実測UNIT 1 実測UNIT 2 実測パラ接続
Ip(A): 0.00900 0.00629 0.00622 0.01265
rp(Ω): 7700 9523 9651 4762
gm(mS): 2.60 2.61 2.56 5.19
μ: 20 19.35 19.55 19.15
規格参考値は、GE TUBE DATAより
考察:
Ep 250V Eg -8VのIpが規格参考値0.00900Aに対して、両ユニットとも0.0062xAしか流れていません。
rpも規格参考値7700Ωに対して9523Ω,9651Ωと大きくなっています。このため高Epほど(右にいくほど)グラフは寝ています。
ナショナル製との比較は下記の記事を参照ください。
関連記事: 6FQ7 ナショ VS 東芝
以下は各ユニットとパラ接続のEp-Ip特性です。
各UNITのグラフはよく似ており、ユニット間の特性差の少ない球と言えると思います。
高EpでのIpが不足していますので、あまり特性のよい球とは言えません。新品ですが、このような球もあるということですね。エージングするとどのように変化するかは興味のあるところです。
6FQ7 UNIT 1 Pp 4.0W
6FQ7 UNIT 2 Pp 4.0W
6FQ7 UNIT 1 + 2 パラ接続 Pp 6W
実測データの補足:
○ファイルはエクセル2007 マクロ無しのxlsxファイルです。
○最上部はヘッダで、カラーの部分は計測パラメータです。
○データはUNIT 1, UNIT 2, UNIT 1+2(パラ接続)の順に収録されています
○データにはEp-Ip特性データと、そのグラフ、およびEg-Ip特性データとそのグラフが含まれています。
○rp, gm, μはEp-Ip特性データから計算したもので、各Epの値をグラフにしてあります。
○最後のデータとグラフはUNIT 1とUNIT 2のEp-Ip特性データの特性差を表したものですが、未完成です。
ご注意:
真空管について熟知しているわけではないので、間違いがあるかも知れません。参考程度としてください。このデータに関連した被害や損害の補償はいっさいできません。
(JF1VRR)