6240G LUX Twin Triode UNIT1,2 (139) 真空管実測データ

投稿日 2010/10/06

6240G LUX

メーカ:LUX

管理番号:139

程度:現役使用中 パワーアンプ LUX Kit A3600のドライバ段 特性は良好

計測項目:双三極各ユニットのEp-Ip特性, Eg-Ip特性, 動伝達特性

実測データ 6240G (Ep 0 - 360V/10V Eg 0 - -11V/-1V Eh 6.30V) -> See 実測データの補足

実測データより Ep 250V Eg -5V のIpと三定数

     規格参考値  実測UNIT 1  実測UNIT 2
Ip(A):     0.00700    0.00662    0.00725
rp(Ω):     10000     10753      9901
gm(mS):     3.50      3.46      3.74
μ:        35       36.88     36.63

Ih(A):    規格参考値 0.6   実測値 0.56

規格参考値は、LUX 6240G TUBE DATAより

考察:
下記のEp-Ip特性グラフを見ても、一見rpが高い球だということが分かります。

この球はLUXがNECと協同でラックスキット パワーアンプのために開発した球で、8045Gなどのドライバ段に使われています。

今回計測したのは、現役のパワーアンプ A3600(8045Gから6CA7に改造)で使用しているものです。

形状、構造は6FQ7, 12BH7Aなどと類似しており、ピン配置は同じです。

μが大きい(規格値で35)のが特徴です。構造的に6FQ7と変わらないのですが、唯一ヒータ電力が高く、ヒータ電流が0.6Aも流れます。カソードのエミッションを高くしてμを稼いでいるのでしょうか。

なお、この球はすでに入手困難となっています。

以下は各ユニットのEp-Ip特性、Eg-IP特性、動伝達特性です。
わざわざ両三極ユニットのグラフを乗せる必要のないくらい、両ユニットの特性は類似しています。

Ep-Ip特性 6240G UNIT 1 Pp 4.0W

Eg-Ip特性 6240G UNIT 1 Pp 4.0W

動伝達特性 6240G UNIT 1 プレート負荷 50KΩ

 Ep-Ip特性 6240G UNIT 2 Pp 4.0W

Eg-Ip特性 6240G UNIT 2 Pp 4.0W

動伝達特性 6240G UNIT 2 プレート負荷 50KΩ

実測データの補足:

○ファイルはエクセル2007 マクロ無しのxlsxファイルです。
○最上部はヘッダで、カラーの部分は計測パラメータです。
○データはUNIT 1, UNIT 2, の順に収録されています
○データにはEp-Ip特性データと、そのグラフ、およびEg-Ip特性データとそのグラフ、動伝達特性のグラフととそのデータが含まれています。
○rp, gm, μはEp-Ip特性データから計算したもので、各Epの値をグラフにしてあります。
○最後のデータとグラフはUNIT 1とUNIT 2のEp-Ip特性データの特性差を表したものです。(未完成)

ご注意:

真空管について熟知しているわけではないので、間違いがあるかも知れません。参考程度としてください。このデータに関連した被害や損害の補償はいっさいできません。

(JF1VRR)

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