5U8 (6U8) 五極ユニットの特性を計測する
投稿日 2010/12/22
5U8は汎用の三極五極複合管です。6U8のヒータ電圧違いです。
五極ユニットの特性を実測してみました。
シミュレーションは、「五極管の特性をシミュレーションする」を参照ください。
今回は、そのシミュレーション通り実測できるかどうかを確認します。
5U8のEg-Ip特性
Eg-Ip特性は、100から300Vの各プレート電圧(以下Ep)において、コントロールグリッド電圧(以下Eg)を-10, -9, ... 0Vと変化させたときのプレート電流(以下Ip)を計測しています。
シミュレーション通り、IpはEpにあまり影響されず、Esgによって決まることが分かります。
5U8のEp-Ip特性
Ep-Ip特性は、Esgを110Vに固定して、Esgを0から-5Vに変化させたときのIpを計測します。
Ep-Isg特性は、スクリーングリッド電流(以下Isg)を計測します。
Ipはプレート損失(ここでは1Wとしている)を超えた計測はできないので、計測していない部分は想定線(グレーの部分)を引いています。
IsgはEp 0Vのとき最大で、Epが高くなるにつれて減少し、変わりにIpが急速に流れ始めてIsgとクロスします。その後Epを高くしてもIp, Isgともにほぼ一定になります。
Ip、Isgともに、Egがマイナスに高くなると、段々詰まっていく傾向がありますが、これが均等に変化すれば直線性がよいと言えます。
(JF1VRR)