6N1P ロシアの双三極管
投稿日 2011/06/25
ロシア製双三極管 6N1P
ロシア製の双三極管 6N1Pを入手したので、特性を実測してみました。
入手した6N1Pはバルク品でメーカは不明です。
外観は12AU7のようにちょっと横幅があり太め。ピン配置は6DJ8など多くの双三極管と同じ(GEのベース ピン配置図で言うと9AJ)です。
カソードが太く、ヒータを点火すると赤々と灯ります。
球ファンを意識してか、プレートの両サイドが解放になっており、グリッドとカソードが丸見えです。
棒状に赤々と灯る6N1Pは、インテリアに最適です。
ヒータは6.3Vですが、2つの三極ユニットのヒータが並列に接続されています。(6DJ8は直列)
ヒータ電流は6DJ8が0.365Aに対して、6N1Pは大食いで0.6A以上流れます。
ヒータ電流特性
6N1P
ヒータ電流特性 初期電流は863mA 11秒後648mA
ゲッターはきれいに飛んでいます。
ユニット間にシールド板あります。
Ep-Ip特性
6N1P Triode Unit1 Ep-Ip
6N1P Triode Unit2 Ep-Ip
Eg Ep Unit1 Unit2
-1V 90V 4.06mA 4.34mA
-2V 120V 3.11mA 3.09mA
-3V 150V 2.52mA 2.35mA
-4V 200V 3.60mA 3.21mA
両ユニットの特性の揃いはよいほうだと思います。
三定数(Unit1)実測値
Eg -1.3V Ep 90Vのとき
gm(ms) 4.4
μ 41.7
rp(Ω) 10753
Eg -4.5V Ep 250Vのとき
gm(ms) 4.9
μ 45.5
rp(Ω) 9709
(JF1VRR)