30A5 電力増幅用五極管 (三結)
投稿日 2015/05/30
トランスレス・ラジオの出力段に使われた五極管です。
東芝 30A5
真空管ラジオもST管からMT管に移り、さらにトランスレスとなって小型軽量化されました。そのころのラジオは東芝の「かなりや」のようにプラスチック・ボディーとなりました。そのようなラジオには決まって30A5もしくは35C5が使われていたものです。
この30A5は7ピンMT管で、ほっそりしたボディーの球です。
トランスレス用の球ですのでヒータ電流の規格は150mAです。(ヒータ電圧は30V)
低電圧で動作する高効率球です。
OMからいただいた中古球です。スクリーン・グリッドをプレートにせつぞくして計測しました。(サプレッサ・グリッドは内部でカソードに接続されています。)
東芝 30A5 三結 Vp-Ip特性 (実測値)
スクリーン・グリッドをプレートに接続
ヒータ電圧/電流 30V 162mA
代表値: Vp 100V Vcg -10V Ip 13.91mA
ご注意
これは中古真空管の個体の実測データです。
30A5 No.253
(JF1VRR)