6JV8 三極五極映像増幅複合管 (三極部)
投稿日 2015/06/19
6JV8 三極五極映像増幅五極管
東芝製 当時の価格で1100円
6JV8はあまり馴染みのないテレビの映像増幅用三極五極複合管です。
特性は6AW8Aに類似しているかと思います。
GEのデータ・シートによると汎用管となっていますが、オーディオ、アマチュアでの使用例は希なようです。入手性に難があるのか使用例はあまりないようです。
今回は三極部のEp - Ip特性を実測してみました。
今回計測した6JV8は以前オークションで入手した新品未開封品です。
当時の価格で1100円ですから、ちょっと高価な球です。
この球は5極部のみグラファイト塗りになっており、残念ながら見えません。
三極部と五極部の間にシールド板があり、五極部のカソード(+ サプレッサ・グリッド)につながっています。
GEのデーターシートに従って、小電流域と通常に分けて実測してみました。
6JV8 No.115 Triode Unit 小電流域Ep - Ip特性(実測値)
6JV8 No.115 Triode Unit Ep - Ip特性(実測値)
ヒータ電圧/電流 6.3V 580mA
代表値 Ep 200V Ecg -1V Ip規格値 80mA Ip実測値 69mA
代表値 Ep 250V Ecg -2V Ip規格値 76mA Ip実測値 69mA
代表値 Ep 300V Ecg -3V Ip規格値 60mA Ip実測値 56mA
規格値はGEのデータ・シートのグラフから読み取ったもの。
三定数(実測値)
Ep 180V Ecg -1V rp 13100Ω gm 5500us μ 71.8
Ep 250V Ecg -2V rp 10200Ω gm 5480us μ 72.0
Ep 300V Ecg -3V rp 13200Ω gm 5040us μ 72.0
GEのデータシートでは、Ep 200V Ecg -2Vにおいて、rp 17500, gm 4000, μ 70となっています。
ご注意
これは当局が保有する真空管(新品で、あまりエージングしていない)を計測したもので、個体真空管の実測結果に過ぎません。
三定数はEpを5V、Ecgを0.5V変化させて計測したものですが、計算で得られる値と必ずしも合致するものではありません。
6JV8 No. 115 東芝
(JF1VRR)