6BM8 三極五極複合管

投稿日 2015/07/02

​誰でも一度は憧れ、お世話になる6BM8です。

6BM8 三極五極複合管 メーカー不明
三極部と五極部の間にシールドがあり五極部のカソードにつながっている
中央の6BM8は三極部、左右は三極部と五極部を側面から見たところ

9ピンMT管で6AV6相当の三極部と6AR5相当の五極部の複合管のようです。

まぁ、この球ほどオーディオ界でもてはやされた(ている)球もないでしょう。

L/R 1本ずつ、たった2本でシングル・アンプが作れるので重宝されたようです。

今回は三極部と、五極部の三結のEp - Ip特性を実測してみました。

6BM8 三極五極複合管 三極部 Ep - Ip特性(実測)
6BM8 No.207 Triode Unit

代表値
Ep 150V Ecg -1V Ip 規格値  1.8mA 実測値   2.6mA 
Ep 200V Ecg -2V Ip 規格値  1.9mA 実測値   2.0mA
Ep 300V Ecg -3V Ip 規格値      --    実測値   2.8mA

三定数実測値
Ep 150V Ecg -1V rp  29400Ω  gm 2320us  μ 72
Ep 200V Ecg -2V rp  38500Ω  gm 2160us  μ 71
Ep 300V Ecg -3V rp  29400Ω  gm 2340us  μ 70

規格値は1962 ナショナル真空管ハンドブック記載のEp - Ip特性グラフから読み取ったものです。

6BM8 三極五極複合管 五極部の三結 Ep - Ip特性(実測)
6BM8 No.207 Pentode Unit Triode Connection

代表値
Ep  50V Ecg  -2V Ip 規格値       --      実測値  13.6mA 
Ep 150V Ecg -10V Ip 規格値      --      実測値  23.7mA
Ep 200V Ecg -20V Ip 規格値      --      実測値  12.1mA

三定数実測値
Ep  50V Ecg   -2V rp   2000Ω  gm 8240us  μ 11
Ep 150V Ecg -10V rp   2700Ω  gm 2880us  μ 12
Ep 200V Ecg -20V rp   4100Ω  gm 2020us  μ 12

規格値は1962 ナショナル真空管ハンドブック記載のEp - Ip特性グラフから読み取ったものです。

 ご注意

この実測データはどのくらい使われたかわからない中古の球個体で計測したものです。

6BM8 メーカー不明 No.207

(JF1VRR)

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