18A5 電力増幅用五極管 (三結)
投稿日 2015/08/21
GE製の18A5
18A5はテレビ受像機の垂直偏向出力用のビーム管です。
トランスレス用でヒータ電圧は18.5V、ヒータ電流300mA。 ウォームアップタイム11秒の球です。
比較的低プレート電圧で使える球ですがバイアス電圧は深く掛ける必要があります。
この球を用いた製作例はあまり見受けられません。やはりバイアス電圧を深くかける必要があるため、使いにくいのでしょうか?
プレート構造は2A3などの構造と似ており、なかなかパワーのありそうな外観です。
今回はGE製の18A5を三結にしてEp - Ip特性を計測してみました。
規格では三結の時のμは4.6となっています。実測は5前後でした
18A5 (342) 三結 Ep - Ip特性(実測)
18A5 No.342 GE製 三結
ヒーター電圧/電流 18.5V 292mA
代表値 Ecg -4V Ep 70V Ip 40.1mA
代表値 Ecg -16V Ep 120V Ip 30.0mA
代表値 Ecg -28V Ep 150V Ip 14.4mA
Ecg -4V Ep 70V
rp 800Ω
gm 6760us
μ 5.4
Ecg -16V Ep 120V
rp 1080Ω
gm 4180us
μ 4.6
Ecg -28V Ep 150V
rp 1720Ω
gm 2380us
μ 4.4
ご注意
この実測データはどのくらい使用されたかわからない中古の真空管で行われています。
18A5 GE No.342
(JF1VRR)