10DE7 垂直発振出力用複三極管
投稿日 2015/09/06
東芝 10DE7垂直発振出力用複三極管
10DE7の計測は二回目です。同じ球で以前計測しています。
参考: 異特性複合三極管 10DE7(6DE7)の特性を計測する
改めて今の方法で計測してみることにしました。
10DE7(6DE7)は異特性の三極部を二つ封入した複三極管です。
ベースピン配置は9HFです。同じ9HFの球には6DR7、6EW7、6FD7、6FR7とそのヒータバリエーションがあります。
テレビ受像機の垂直発振と垂直出力用の球です。ユニット1の三極部は増幅度17.5で垂直発振用。ユニット2がは増幅度6.0で垂直出力用です。
最大プレート損失はユニット1が1.5W。ユニット2が7.0Wです。
当局所有の10DE7のユニット1は、おそらく赤熱などの事故があったようで、特にグリッド電圧が浅いときの特性がサチッていますし、全体が寝ていますので、あまり参考にならないかも知れません。
東芝 10DE7 ユニット1 Ep -Ip特性(実測)
東芝 10DE7 ユニット1 Eg -Ip特性(実測)
10DE7 No.104 東芝製
ヒーター電圧/電流 9.7V 588mA
Ecg -2V Ep 110V
Ip 4.82mA
rp 9800Ω
gm 1940us
μ 17.6
Ecg -5V Ep 150V
Ip 3.26mA
rp 10870Ω
gm 1800us
μ 13.6
Ecg -8V Ep 190V
Ip 1.96mA
rp 12500Ω
gm 1280us
μ 14.4
東芝 10DE7 ユニット2 Ep -Ip特性(実測)
東芝 10DE7 ユニット2 Eg -Ip特性(実測)
10DE7 No.104 東芝製
ヒーター電圧/電流 9.7V 588mA
Ecg -5V Ep 70V
Ip 27.0mA
rp 868Ω
gm 8000us
μ 7.8
Ecg -15V Ep 125V
Ip 19.3mA
rp 1340Ω
gm 4520us
μ 6.8
Ecg -25V Ep 170V
Ip 12.8mA
rp 2060Ω
gm 2860us
μ 5.6
10DE7 東芝 No.104
(JF1VRR)