34GD5 電力増幅用ビーム管 (三結)
投稿日 2015/09/11
GE 34GD5 三結 電力増幅用ビーム管
ほとんど使用例が見られない球です。
ヒータ電流が100mAのトランスレス・ラジオ用の球です。トランスレス・ラジオでは、ヒータ電流150mAの球を使うのが一般的ですので100mAではちょっと使いにくいのは否めません。他の100mAの球を揃えるのに苦労するからです。ネットを調べると、18FX6(第一検波)-18FW6(中間周波増幅)-18FY6(第二検波増幅)-34GD5(低周波電力増幅)-36AM3B(整流)の組み合わせて五球スーパーをつくっている例がありますが、合計124Vとなり、AC100Vを昇圧する必要があります。ここまでやってトランスレス・ラジオを作るかどうかです。
ベースピン配置は7CVです。同じ7CVの球についてはこちらをご覧ください。
参考: 7CVの五極管たち
他の7CVの球同様、低いプレート電圧で動作し、感度のよい球です。
34GD5はヒータウォームアップタイム20秒を保証した34GD5Aがあります。
今回は34GD5を三結にして計測してみました。
特性は35C5に類似しています。(注意: 同じベースピン配置7CVでヒータ電圧も近いですが、35C5はヒータ電流が150mA、34GD5は100mAです。このためトランスレス・ラジオでの交換はできません。)
GE 34GD5 三結 Ep -Ip特性(実測)
GE 34GD5 三結 Eg -Ip特性(実測)
34GD5 No.384 GE製
ヒーター電圧/電流 34.0V 109mA
Ecg -2V Ep 42V
Ip 14.2mA
rp 1390Ω
gm 5240us
μ 7.2
Ecg -6V Ep 65V
Ip 11.5mA
rp 1680Ω
gm 3860us
μ 6.4
Ecg -10V Ep 82V
Ip 7.85mA
rp 2220Ω
gm 2620us
μ 5.8
34GD5 GE No.384
(JF1VRR)