シールバッテリの充電
投稿日 2011/05/17
これからの季節。
移動運用によい時期ですね。
私はFT-817を所有してますが、問題はバッテリ。
これまでいくつもシールバッテリをダメにしてきました。
その原因のほとんどは過放電。
シールバッテリはその特性をよく理解していないと、いくつ買っても数回の使用であの世行きとなります。
問題はその使用頻度の低さ。一年に数回ですから、自然放電でもかなり放電し、使いたいときに充電しようとしても、充電できません。
シールバッテリの取扱については、webを検索すればいろいろ勉強になります。
まとめてみました。
○保管はフル充電状態で。
○保管中は時々電圧をチェックし、補充電をおこなってフル充電状態を保つ。
○残量は 端子電圧 x 70 - 800 で計算できる。たとえは端子電圧が12.5Vの場合 12.5 x 70 - 800 = 75%
したがって、11.43Vくらいでほぼ残量0% 逆に12.86Vくらいで100% の計算になる。(温度によって異なる)
○大きな電流を流すと、容量が減る。(大きな電流を流すと減り方が激しい) 最近は20時間の放電可能電流が示されている。 12V 8Ahのバッテリは、0.4A x 20h = 8Ahの意味。これは0.4Aなら20時間使えるということ。(温度によって異なる)
○上に関連して、移動に持っていくなら、容量の小さいバッテリ2つより、容量の大きいバッテリを1つがよい。(容量に比較して小さい電流で使うほうが長持ちする)
○寿命縮める使い方:過放電、大電流放電、過充電、大電流充電
シールバッテリ WP8-12 (LONG)
先日秋月で12V 8AhのバッテリWP8-12(LONG)を購入しました。勿論新品です。品質は秋月で管理されているはずです。すぐに端子電圧を測ったところ13Vあり、フル充電状態です。計算では13.0 x 70 -800 = 110%ということになります。
これを放電実験で消耗させたので、下記の回路を突貫工事で作り、充電してみました。
シールバッテリ簡易充電回路
電流計と電圧計をGPIB経由でエクセルに記録し、充電中の端子電圧と充電電流をグラフ化してみました。
充電開始時の端子電圧:12.52V(76.4%)、充電電流:280.7mA
充電電圧 14.28V(12.0 x 1.14 + 0.6)で、1.5時間後中止
終了時の端子電圧:12.87V(100.9%)、充電電流:194.2mA
充電から18時間経過後の端子電圧:12.63V(84.1%)
今回は100%を超えた時点で止めたため、充電時間が短い(1.5時間)ので76.4% -> 84.1% と少し充電されただけですが、充電電流が数十mA位に落ちるまで充電すれば、100%充電が可能と思われます。(近いうちに試してみたいと思います。)
今後シールバッテリを昇天させないためにも、12V(残量40%)で使うのを止め、充電して12.86V(100.2%)くらいに戻す。という使い方よさそうです。容量の60%を使うので、12V 8Ahの場合、4.8Ahとなり0.4Aで使うとして約12時間は使える計算になります。
0.4Aと言えばFT-817の受信時の消費電流ですので、受信だけなら12時間くらい可能ということになりますが、これも実際に試してみたいと思います。
(JF1VRR)
コメント(2)
- 私もシールバッテリを何度もダメにしました。最近は、ノートパソコンのバッテリパックから取り出した、リチウムイオンを充電して移動運用に持っていっています。[ RDI ] 2011/5/18(水) 午後 10:51
- RDIさんこんにちは。バッテリや電池の進化は、早いですね。リチウムイオン電池の方が取扱やすいし、大きさの割には容量が比較的大きいですよね。2011/5/19(木) 午前 6:41