MCP1640T 電池駆動の昇圧コンバータ

投稿日 2013/07/10

microchip社の電池駆動用昇圧コンバータMCP1640Tで実験を行いました。

乾電池2本で3Vから。消耗すると1本当たり0.9Vとして1.8Vになっても3.3Vを得たい。

出力電流は100mAくらいとりたい。

そんな要求があるとして、適当な昇圧コンバータがないか。

見つけたのがこのMCP1640Tです。もちろん他メーカにもよく似たものはありますが、
今回はMCP1640Tで実験してみました。

ブレッドボードなどでいい加減に組むと性能が出ない可能性があるので、プリント基板の裏面に銅箔を張り、プリントパターンと同様な実装で行いました。

回路はMCP1640Tのデータシートに記載されているのと同様です。

Lは4.7uF TDKのVLF4012AT-4R7M1R1-7を使用しました。 1.1Aのコイルです。

フィードバックは1MΩの半固定抵抗と270KΩとしました。

入力のコンデンサは33uF、出力コンデンサは10uFです。

設定電圧は無負荷で3.3Vにしました。

結果は以下のようになりました。

実装方法が悪いのか、計測方法が悪いのか? とても使えそうにない結果となりました。

出力電流を電子負荷で0.15Aまで変化させた場合、増加方向に変化させた場合と減少方向に変化させた場合に辿る経路が違い、まるでヒステリシス特性を持っているかのようです。

結局、今回の実験では負荷が0.05Aのとき、入力電圧が2.0Vで負荷が0.05Aくらいなら、なんとか使えるかという感じです。

無負荷であれば非常に良い特性を示すのですが......

これでは冒頭の要求仕様を満たしません。

(JF1VRR)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA