アブラゼミの羽化を目撃
投稿日 2024年08月11日
今年の夏の暑さはこたえます。空気の温度が高いところに、日差しがきつく、じりじり焼けるみたいです。蝉は盛んに鳴いています。7月初旬にニイニイゼミが鳴き始め、つづいてアブラゼミ。最近は関東でもクマゼミのシャンシャンシャンという声も聞こえるようになりました。私が上京した頃は、クマゼミの声は実家に帰省しないと聴くことができませんでした。お盆を過ぎるとツクツクボウシが鳴き始めます。近所の寺の森ではヒグラシも聞こえます。蝉もうまく住み分けているのでしょうか。
我が家の裏庭には柿の木とモミの木があり、地面が露出しています。草が出て困るのですが、蝉の幼虫が這い出てくるので、防草シートは敷かないようにしています。この時季は地面が穴だらけ。柿の木とモミの木の枝や葉に、たくさんの蝉の抜け殻がぶら下がっています。
8月に入って幾分朝の気温が低くなってきたように思います。そんなある日の夕刻。辺りはすっかり暗くなったころ、妻が蝉がぶら下がっているというので急いで裏庭に出てみました。そこではちょうどアブラゼミの羽化が終盤でした。どの穴から出たのかはわかりませんが、地面から1mくらいの高さのモミの木の枝にしっかりつかまっていました。
すでに羽がきれいに展開していました。あとは乾くのを待つだけといった感じです。体はまだ白いのですが、うっすらと青緑色です。羽の外側のもっとも分厚い部分の緑色が濃いようです。頭の内部もうっすら緑色です。蝉の体液は本来透明ですが、羽化の時に酸素に触れると緑色になるようです。体液に銅が含まれているからとのことです。そういえば、子供の頃、観光地の寺の森で見たヒグラシの羽化も緑色でした。アブラゼミよりも小さい蝉ですが、羽化の初期で緑色はもっと濃かったと記憶しています。
このアブラゼミは無事に飛び立っていきました。頑張ってね!
(雅熊)