赤熱した12BH7Aのその後
投稿日 2010/09/17
赤熱させた直後のUNIT1のEp-Ip特性
12BH7A Daul Triodeの UNIT 1を赤熱させてからしばらく時間が経過しましたが、
その後、何度か特性を計測していました。
驚いたことに、上のグラフのように赤熱直後の特性は、ひん死状態でしたが、
じわじわと回復し、現在下のグラフのような特性となっています。
現在のEp-Ip特性 かなり回復している
このグラフではCGvの変化は-2Vステップとなっている
二度と赤熱させないように、各Epのプレート損失(Pp)付近で計測を停止している
データシートによると正常であれば、
Ep 250V CGv -10VでIpは 12mA 流れますが、
赤熱直後では、4.8mA
現在は、6.4mA
ですから、まだ異常値とはいえ、明らかに回復しています。
同じチューブ内のUNIT 2は正常ですから、UNIT 1のプレート壁面に何らかの変化があったとしか考えられませんが、何度か動作させている(今回の場合、何度かEp-Ip特性の計測を行った)うちに、ある程度回復することがわかります。正に真空管は生き物ですね。
後日、UNIT 1とUNIT 2の実際の増幅波形を確認してみたいと思います。
(JF1VRR)