12FX5 電力増幅用ビーム管
投稿日 2015/10/13
RCA 12FX5 電力増幅用ビーム管
(箱はSYLVANIAですが中身はRCAです)
ベースピン配置7CV 7ピンの細身のMT管
12FX5はテレビ受像機やラジオのスピーカを鳴らすための電力増幅段に使われるビーム管です。
ベースピン配置が7CVの7ピンMT管です。7CVの球にはよく似た特性のビーム管が揃っています。参考: 7CVの五極管たち
その特性は、低プレート電圧動作です。
同じような特性の球が多いからでしょうか。あまりアンプやアマチュアでの使用例は見られません。
ヒータバリエーションは12FX5の他は、19FX5, 60FX5があります。
12FX5と19FX5のヒータは11秒のウウォームアップ・タイムが保証されており、トランスレス用の球です。ヒータ電流は12FX5が0.45A、19FX5が0.3Aです。
今回は、RCAの12FX5で三結と五極でのEp -Ip特性を実測してみました。
12FX5 規格
Class./Const. Power Amplifier Pentode
Outline 5-3
Base 7CV 1.K/G3 2.G1 3.H 4.H 5.G1 6.G2 7.P
H.V - 19FX5, 60FX5
Hv 12.6V Ha 0.45A 11s MaxPw 5.5W MaxPv 150V MaxG2v 130V
〇三結
12FX5 三結 Ep - Ip特性(実測)
12FX5 三結 Eg - Ip特性(実測)
実測:
Hv/Ha 12.6V / 447mA
Ecg -2.0V Ep 50V
Ip 10.2mA
rp 1820Ω
gm 9100us
μ 16.0
Ecg -2.0V Ep 50V
Ip 7.67mA
rp 2160Ω
gm 7220us
μ 14.8
Ecg -6.0V Ep 95V
Ip 4.39mA
rp 3180Ω
gm 4860us
μ 14.0
〇五極
12FX5 Ep - Ip/Isg 特性(実測)
破線がIsg(スクリーングリッド電流)
低いプレート電圧(30Vから80V)では、Ipが減少し、Isgが増加しています。これは一般的なビーム管の特性です。
ご注意
この計測はどのくらい使われたかわからない中古の球で行われています。
12FX5 RCA No.410
(JF1VRR)