4RHH2(6RHH2) 実測データ (48) Triode Unit1
投稿日 2010/12/02
4RHH2 東芝
4RHH2(6RHH2)はテレビのチューナ用カスコード接続高周波増幅用双三極管です。
4RHH2はヒータ電圧が半端ですが、6RHH2はオーディオ界では人気があるようで、6DJ8と差し替えて音質の変化を楽しんでいるようです。
よく似た球として6RHH8(4RHH8)がありますが、電極間容量が多くなるもののGmが2倍です。
また、6RHH15(4RHH15)はフレームグリッドでハウリングに強く、Gm、μともよく似ています。
いずれも若干入手が困難と思います。
6RHH2(4RHH2)は直線性もよく、音がまろやかになるということで6DJ7よりこちらを好む方もいるようです。
規格値と実測の三定数を以下に記載します。(Ep 90V Eg -1.0Vにおいて)
規格値 実測値
rp (4500Ω) 9524Ω
gm 8.0mS 6.2mS
μ 36 40
Ep 100V、PL 50KΩ、バイアス-1V、入力信号電圧0.5V(1.0Vpp)で、高調波歪率が1.99%でした。
備考:
手持ち真空管の固体実測データですので、参考程度としてください。
三定数は規格表の参考値となるべく同じ条件で測定していますが、あまり精度は望めません。
高調波歪率は特定条件における負荷線を6次多項式で近似して計算したものです。
参考文献:
(JF1VRR)