12DT8(6DT8) 高増幅度双三極管

投稿日 2015/10/17

SYLVANIA 12DT8 RF用高増幅度双三極管
小さな三極ユニットが二個封入されている
ユニットの間にはシールド板がある

12DT8(6DT8)はRFアンプや、オシレーター、FMラジオのミキサー用の高増幅度双三極管です。FMラジオのチューナーなどで使われる球です。

μは60くらいです。

類似球としては6AQ8や12AT7などがあげられます。

ベースピン配置は9AJ(9DE)です。9AJの球には6DT8のほか、6AQ8、6BC8、6BK7、6BQ7、6BS8、6BX8、6BZ7、6BZ8、6CG7、6FW8、6JK8、6KN8などがあります。

特性の類似球としては6AQ8や12AT7などがあげられますが、12AT7はベースピン配置が違います。

6AB4は6DT8の片ユニット版のようです。

参考: 6AB4 高周波増幅用三極管

今回は、SYLVANIAの12DT8でEp -Ip特性を実測してみました。ユニット1と2は同特性ですが、それぞれを実測してみました。

12DT8 規格
Class./Const. High Mu Twin Triode
Outline 6-2
Base 9AJ(9DE) 1.2P 2.2G 3.2K 4.H 5.H 6.1P 7.1G 8.1K 9.I.S
H.V - 6DT8
Hv 12.6V Ha 0.15A MaxPw 2.5w MaxPv 300V

 〇ユニット1

12DT8 Unit 1 Ep - Ip特性(実測)

12DT8 Unit 1 Eg - Ip特性(実測) 

実測:
Hv/Ha  12.6V / 151.4mA
Ecg -0.5V Ep 102V 
Ip 4.70mA
rp 13510Ω
gm 5700us
μ 68.0

Ecg -1.5V Ep 150V 
Ip 3.40mA
rp 16130Ω
gm 4480us
μ 63.8

Ecg -3.0V Ep 200V 
Ip 1.66mA
rp 26320Ω
gm 2380us
μ 52.6

 〇ユニット2

12DT8 Unit 2 Ep - Ip特性(実測)

12DT8 Unit 2 Eg - Ip特性(実測) 

実測:
Hv/Ha  12.6V / 151.4mA

Ecg -0.5V Ep 102V 
Ip 4.47mA
rp 13890Ω
gm 5760us
μ 70.6

Ecg -1.5V Ep 150V 
Ip 3.21mA
rp 16670Ω
gm 4360us
μ 64.0

Ecg -3.0V Ep 200V 
Ip 1.57mA
rp 27780Ω
gm 2300us
μ 53.2

ご注意

この計測はどのくらい使われたかわからない中古の球で行われています。

12DT8 SYLVANIA No.394

(JF1VRR)

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