6RA3 電圧調整用直列抵抗管

6R-A3
9ピン MT管 東芝製と思われる
​電圧調整用直列抵抗管
レギュレータ用電力増幅三極管

ヒーターピンが通常の9ピンMT管と異なる
内部抵抗の低さからOTLアンプに採用される

6RA3はレギュレータで使われる電圧調整用直列抵抗管です。ネットで調べても情報の少ない球ですが、内部抵抗の低さからオーディオ界ではOTLアンプで使われているようです。正体は電力増幅三極菅ですが、ネットで見つけた規格表の表現を採用し「電圧調整用直列抵抗管」としました。

この名前のとおりシリーズ・レギュレータの電圧調整に使われた球のようです。6RA3を使用したレギュレータの実験は別途やってみたいと思っています。ヒーター電圧は6.3Vで、ヒーター電流は約1Aと大食らいです。ピン配置は以下のとおりです。

①プレート
②NC
③プレート
④NC
⑤ヒーター
⑥ヒーター
⑦NC
⑧コントロール・グリッド
⑨カソード

以下は6RA3 2本(管理番号447、448)の実測Ep - Ip特性、実測三定数です。(三定数はあまり精度はありません)

6RA3 (No.447) 実測Ep - Ip特性
Vp 0 - 200V Vsg -5 - -50V 2.5V Step

三定数実測:
Hv/Ha  6.3V / 991.2mA

Ecg-10V-25V-40V
Ep50V100V140V
Ip30.61mA32.42mA20.47mA
rp400.3Ω499.0Ω735.3Ω
gm7380us5480ms3940ms
μ3.02.63.0

6RA3 (No.448) 実測Ep - Ip特性
Vp 0 - 200V Vsg -5 - -50V 2.5V Step

三定数実測:
Hv/Ha  6.3V / 991.2mA

Ecg-10V-25V-40V
Ep50V100V140V
Ip36.94mA40.87mA28.77mA
rp387.6Ω472.1Ω641.8Ω
gm8800us6020us4380ms
μ3.22.22.4

Ep - Ip特性の曲線は縦方向に立っているほど内部抵抗が高い球と言えます。いずれの6RA3も内部抵抗の低さが見て取れますが、No.448のほうが若干立ち方が急で、それは三定数の実測でも表れています。

6RA3 No.447, 448

(JF1VRR)

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