この時季の花:ニシキウツギ
先日群馬県前橋市の赤城山に登って訪れた「覚満渕」(かくまんぶち)で久しぶりに「ニシキウツギ」に出会った。ウツギ(空木)はこの時季の花である。この花木は湿気を好むのだろうか、沼近くや沢筋に多いような気がする。空木と言うだけあって、沢登りなどで、空木があっても、簡単に折れるのでけっして頼るなと言われたものだが、この花木かどうかは定かでない。。まあ、花が咲いていなければわからないものだが。ウツギは園芸品も出廻っていることから、自宅の庭に一本ほしいのだが、果たせないでいる。この時季、庭は賑やかで、ダリア、朝顔、ヘメロカリス、バラ、オシロイバナ、百日草、ひまわりなどなど、ウツギが咲き負けそうなばかりだが、庭の片隅でさくウツギがあれば、それも一興である。
ところで、空木といえば中央アルプスの空木岳が有名だ。ウツギダケ、うむ、なんともよい響き!好きな山名のひとつである。日本百名山を書いた深田久弥も、この山名が気に入って百名山に選んだらしい。若い頃登ったままだが、花崗岩のこの山は登りごたえのある山と印象がある。しかし、この山にウツギがあるかどうかは確認していない。
「花ウツギ水面に映して紅をさす」
参考: 山の歳時記「ニシキウツギ」
牧野新日本植物図鑑 No.2407 にしきうつぎ Weigela decora Nakai すいかずら科
(雅熊)