長谷場町から金原山
2018年01月15日 晴れ 単独
投稿日 2018年01月16日
栃木県佐野市長谷場町と閑馬町にまたがる金原山に登りました。
金原山 標高427.3mは、のんびりした山里に囲まれた静かな山です。南の三床山からの縦走で登られることもあるようです、地味な山ながら、稜線はよく踏まれています。
今回は県道201号の長谷場町大久保からすこし林道(長谷場閑馬線)を入ったところに落ちる尾根に取り付き、林山から金原山を経て、閑馬の岩峰群手前の鋭峰で眺めを楽しんで降りてくる、周回ルートをとりました。
今回のルートでは、尾根の最上部のピークから林山までが、前回歩いた梅園町を取り囲む稜線に接しています。
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この山域は植林帯も多いのですが、自然林も多く残されており、明るく静かな山が楽しめます。梅園町を取り囲む稜線と林山から金原山、林道合流点まではよく踏まれており、ところどころ露岩があるものの歩き易い稜線です。途中六地蔵もあって、山旅の情緒を高めています。
長谷場町の大久保から金原山周回ルート
下山は林道長谷場閑馬線を利用した。
(国土地理院の電子国土地図に情報追加)
駐車地 9:04 (長谷場町大久保から林道長谷場閑馬線を少し入ったところ)
尾根取り付き点 9:12
尾根最上部のピーク 10:19
林山 10:38
蛙岩 10:49
六地蔵 11:04
金原山 11:32
林道合流点 11:57
閑馬岩峰群手前の鋭峰 12:37
林道合流点 13:12
駐車地 14:00
所要時間 約5時間
総歩行距離 10.3Km
ルート標高断面(カシミール3D地図方向データ)と、GPS軌跡(赤実線)
今回の歩行GPS軌跡の断面(標高変化)をグラフにしてみました。
私のGPS軌跡の測位データの標高は高めにでるので、三角点のある金原山の標高と合うように差し引いて修正しました。それでも、全体的にはかなり計測にカシミール3Dの標高データとの差があることがわかります。特に最後の部分の暗い沢床の道などでは捕捉衛星数が少ないためか誤差が大きいようです。ただしカシミール3Dの標高データも50mメッシュなので、どちらが正確かは一概に言えません。
車を佐野から田沼を経て、旗川沿いの県道201号へと進めます。工業団地があるせいか、けっこういい道路が作られています。長谷場町の大久保から左の林道に入り、数百メートル入ったところの民家の更に奥に車を停めました。
この林道は長谷場閑馬線といい、金原山近くを越えて、向こうの閑馬町まで続いています。下山はこれを使いました。
身支度を整えて、林道を少し戻り、民家の近くに落ちる尾根に取り付きました。猪柵がありますが、低いものなので簡単にまたげます。植林の尾根に取り付くとすぐに急登が始まります。下の民家の犬が気配を感じたのか、鳴く声が山合いに響きます。
尾根に取りついて約30分経ったころ
植林帯に踏み跡が続く
障害物は無く歩きやすい
杉の枯れ葉や枝の散乱するずり落ちそうな急斜面をしばらく我慢して登って行くと、踏み跡が出てきて上へと続いています。踏み跡を辿りながら息を切らせつつしばらく登って行くと、やがて傾斜が少し緩くなり、自然林となって明るくなり、歩きやすくなります。
尾根の上部から林山を望む
見えている稜線を右に進むと金原山
尚も登って行くと丸いピークに至り、一旦鞍部に少し下って、明るい尾根を辿って行くと、梅園町との境の稜線に出ます。ここからは明確な踏み跡を林山まで辿ります。
林山から少し下り、地図に現れないような小さなピークを何度か越えると、蛙岩があります。(小さな看板がある)大岩の上に乗っているのが蛙でしょうか。
林山
ここから梅園町との稜線と別れ、金原山方面に向かう
踏み跡は明確
尚も進むと目の前が開け、北東側が開けた草尾根に出ます。鞍部には長谷場町の方を向いた六地蔵があります。昔、峠になっていたのでしょうか。
鞍部にある六地蔵
長谷場町の方を向いている
金原山には三等三角点があります。この時季だからですが、木間から遠くの山々が見えています。静かな山頂です。
金原山山頂
三等三角点 (点名:金原 標高 427.31m)
金原山から少し下ると右下に林道が見えてきます。駐車した林道の上部です。更に進むとやがてその林道に合流しますが、林道の対岸の踏み跡に入ります。ここからの踏み跡は少し不明瞭ですが、町界杭があるので分かります。植林帯の暗いのっぺりしたピークで、油断して左へ進んでしまいました。よくみると目印の赤テープを見逃していました。
金原山の少し先で林道と合流する
続きのルートは対岸にある
暗い植林帯を進み、下降に予定していた踏み跡を探しますが見当たりません。廃棄された工事現場用の簡易トイレが横たわっていますが、下降点はおそらくその前です。まったく使われている気配が無く、下部が沢床の可能性もあるので今回は近付かないことにしました。代わりに急斜面を頑張って閑馬の岩峰群が見える鋭峰に登って展望を愉しみました。(以前この鋭峰から閑馬の岩峰へと向かったことを懐かしく思い出しました。)
関連記事:閑馬の岩峰群と高鳥屋山
閑馬の鋭峰からの眺め
白い線のように見えるのは林道長谷場閑馬線
その上のピークが金原山
帰りは、林道合流点まで戻り、長谷場閑馬線を使って駐車地まで戻りました。林道は天空に続くように金原山の北斜面を縫うように続いていました。
寒い一日でしたが、天気がよく、ちょうどよい距離、時間で楽しめました。大久保から鋭峰まで突き上げる尾根も興味深いものがありますが、今後の愉しみとしたいと思います。
(熊五郎)