山梨百名山 石割山
2016年10月01日 小雨のち曇り 13名
投稿日 2016年10月03日
地元のハイキングクラブで、山梨県河口湖近くの石割山(いしわりやま)に登りました。
山中湖に隣接する石割山
貯水池の下に駐車場とトイレがある
今回は反時計回りの周回ルートをとった
(国土地理院電子国土地図をカシミール3Dでカットし情報追加)
駐車場前の黄色い橋を渡り、鳥居をくぐって登山開始
すぐに403段の石段となる
体が温まっていなので、いきなりの急登はつらい
この石段は石割神社の参道のようだ
この山には、名前の通り、亀裂の入った巨大な岩が八合目辺りの中腹に鎮座する山です。その岩の基部には石割神社が祀られています。
403段の石段
狛犬が迎えてくれる
途中から中央に手すりが設けられているので助かる
この山は基盤が花崗岩のようで、ところどころに大きな花崗岩が露出しています。登山道には風化した花崗岩が顔を出しているところもありますが、概ね、その上に粒のあらい黒檀色(#250d00)の火山灰がかぶさっています。富士の火山灰でしょうか。粒が粗く粘土化していないので、あまり滑ることはなく、歩きやすいのですが、急斜面となると話は別で、今度はコロコロとした粒が滑る原因となります。
石段を登り終えると東屋がある
その上は自然林の中の緩やかな道が続く
花崗岩の巨石は、摂理に沿って大きく割れることが多いようで、亀裂はスッパリと長く入り、その切り口が徐々に風化して丸くなり、花崗岩特有の景観が生まれます。
石割神社に到着
小さな社の傍に巨岩が鎮座する
説明では「石」の字のように割れているようだ
この岩と後ろの岩の間の亀裂を通り抜けることができる
三回通り抜けたら厄払いになるそうだ
岩には立派な〆縄が掛けられている
ここは石割山の八合目にあたる
石割山の名前の元になった巨石も花崗岩で、大きな亀裂が入って、岩と岩の間を人がやっと通れるくらいの隙間となっています。何でも、その隙間を三回通過すると厄払いになるとか。そんなことを思わせるパワースポットであることは間違いありません。
石割神社から上は笹まじりの樹林の急登となる
段差が大きいところがあるので、木の根っこをつかんで強引に登る
この段差は下りは危険なので、この道を登りに使った方がよいと思う
今回は地元のハイキングクラブのメンバー13人で登りました。到着時、駐車場で少し雨がパラパラと落ちてきましたが、いつしか止んで、登山中は曇天ながら雨に打たれる事はありませんでした。
ルートは貯水池の下にある駐車場から長い石段を上って、東屋、石割神社、石割山山頂、平尾山と辿って、駐車場に戻る、一般的は周回ルートです。駐車場にはトイレがあります。駐車は15台程度でしょうか。
石割山山頂 標高1413m
富士の展望台だが、この日は全く見えなかった。残念!
少し傾斜があるが広い山頂で、思い思いに弁当を広げた
すぐ近くを送電線が通過している(鉄塔が見える)
天気が良ければ大平山まで足を延ばす予定でしたが、当日は雨上がりの曇り。展望がまったくなかったので、平尾山から下ることにしました。天気が良ければ富士や眼下の山中湖が眺められたのですが、残念です。石割山の山頂は木が払われて眺めのよさそうな平地となっており、思い思いの場所で弁当を広げることができます。
平尾山山頂
広い山頂で、ここも富士の展望がよさそう
晴れていたら隣の大平山まで足を延ばしたかったが、ここで引き返し
200mほど戻ったところの平野への分岐を下った
ルートは危険な個所はありませんが、先に石割山に登る反時計回りをお勧めします。石割神社から上が急登で、段差の大きいところの通過は下降では危険です。平尾山から駐車場までの道は傾斜が緩く下降に向いています。平尾山から少し割石山方向にもどり、途中の平野方面を示す道標に従って下ります。ただし途中の道標で、左下の駐車場、貯水池方面に分岐を下ります。最後に沢を渡渉して、林道に出、治水ダムのしたを回りこめば、元の駐車場です。
われわれが登ったときはガスが出ていたのでよくわかりませんが、石割山山頂と平尾山山頂は展望がよいようです。ただし石割山と平尾山間の尾根筋は樹林で展望がありません。植林を守るためか北面に金網が張ってあります。
お風呂は山中湖IC近くの紅富士の湯にしました。
メンバーの皆さん、お疲れさまでした。
(熊五郎)