ニシキウツギ
投稿日 2016年06月11日
ニシキウツギ
林道上野大滝線 太尾トンネル付近にて
標高約1200m
2016年6月4日写す
先日(6月4日)の山でニシキウツギ(二色空木)を見かけた。
1本の木で色の違う花を付けるが、白い花は白ではなく、赤い花は赤ではない。
変な表現だが、その微妙な色合いがなんとも言えない。
本家の「ウツギ」は白い花を咲かせるが、このニシキウツギは白系と紅系の微妙な色の花をつける。これに似た「ハコネウツギ(箱根空木)」というのがあるが、非常に似ているため一見見分けがつかない。ハコネウツギも白から紅色までのさまざまな色合いの花をつけ、葉、花ともに酷似。
似ていると言って、うっかりこれをハコネウツギだというと大うそつきとなる。
なぜならハコネウツギは海浜近くに咲く花で山には無いからだ。だまされやすいのは箱根という名前だからか? 箱根と聞くと誰でも山を連想する。しかしハコネウツギは山には無い。ハコネウツギは箱根には無いと言われるように、箱根の山には無い。
ウツギの仲間は多く、山の谷合に咲くタニウツギというのもある。
こちらはすべてうす紅色の花をつける。タニウツギは沢筋の草付きの斜面に細い枝を伸ばしていることがあり、これもまた可憐で美しい。
沢登りをするときは、うっかりウツギにつかまるなというのが常識になっている。空木の所以である空洞の幹は折れやすいからだ。
もうそろそろ梅雨に入る頃、
この花もカンカン照りの日は似合わない。うす曇りの空気のしっとりした日が似合う。関東地方は、日が変わって入梅となった。
(熊五郎)
- ニシキは二色の意味なんですね。キンキラキンより可憐でいいですね。 (agewisdom) 2016/6/11(土) 午後 3:54
- > agewisdomさん ウツギは園芸用にも販売されているようですから、庭に一本ほしいものです。(熊五郎) 2016/6/11(土) 午後 10:44