春を待つマチガ沢

投稿日 2010年01月08日

谷川岳 一月のマチガ沢 中央山頂近くの黒い岩はザンゲ岩

一月中旬の谷川岳は、まだまだ厳しい表情をしています。

谷川岳東面の最初の沢がマチガ沢です。

マチガ沢とは奇妙な名前で、その由来は分かりません。

この沢は隣の一ノ倉沢に比べ穏やかですが、

この沢もまた多くの遭難の歴史を持っている沢でもあります。

中間部がS字に屈曲しているのが特徴です。

以前、まだ雪の残る頃、

この沢の枝沢 一ノ沢を散策したとき、野生の猿を見かけました。

五月ごろ、雪渓でスキーを楽しむ人でにぎわうこの沢も、

今は雪崩の危険があるため人はまばら。

ひっそりと春を待っています。

(熊五郎)

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コメント(6)

  • マチガ沢、ザンゲ岩、何か一つ一つに深い意味のありそうなネーミングですね。その一つ一つの尾根、沢、岩はたくさんの人生を見つめてきたのでしょうね。黙して語らぬ山はそれだけで、大きな存在ですね。 2010/1/8(金) 午後 6:14
  • 日本は小さな沢でもひとつひとつ名前が付けられています。そのほとんどは山域で猟をしてきた「マタギ衆」などが付けたようです。山の名前よりも念入りに付けられていると言っても過言ではありません。たとえば熊を撃った場所を伝えるために、詳細な地名が必要だったのでしょう。対して山頂や大きな岩などに付けられる名前は信仰に由来するものが多いようです。山は人の生活にも直結し、深く関係しています。柳田國男の「山の人生」などは面白いと思います。すこし変わった山の姿が描かれています。(熊五郎) 2010/1/8(金) 午後 6:26
  • 谷川岳マチガ沢の写真見せていただきました。切り立った雪の峰は険しく、人を寄せ付かない厳しさがうかがえますね。上高地へは一度訪れ梓川沿いを河童橋まで歩いただけです。高連峰正面の谷が岳沢、奥穂高岳。穂高岳、明神岳が連なる稜線の断崖絶壁を歩かれる熊五郎さんを想像してみました。 [ らくがき楽ちん ] 2010/1/9(土) 午前 10:47
  • らくがき楽ちんさん、上高地からの眺めには、心洗われますね。実は私、上高地を訪れたことがありません。知ってる風景はテレビや写真によるものです。北アは最後の楽しみとして残してありますが、他の山にも目移りしてなかなか実現しません(笑)。(熊五郎) 2010/1/9(土) 午後 1:42
  • マチガ沢の由来 昔は、マチガ沢に宿場があり、新潟から清水峠を越えてきた旅人が家の明かりを見つけ、やっと町が見えた!と言ったところからマチガ沢というこの名がついたとか・・・・マチガ沢に立っている看板に書いてありました^^; [ - ] 2010/1/21(木) 午前 10:44
  • サラダさん、コメントありがとうございます。ご指摘のように、今の国道291号線の延長である、今は廃道になりかけている越後へぬける清水峠越えの道を、昔利用して人の行き来があり、この当たりに宿があったり、少し下の土合駅周辺の広いところに町があったとしてもおかしくはありませんね。地名は面白いものですね。(熊五郎) 2010/1/21(木) 午後 5:52

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