奥多摩駅から鋸尾根で鋸山、天地山経由で下山

2025年11月03日 晴れ時々曇り、雨、雹  2名

投稿日 2025年11月05日

東京都西多摩郡奥多摩町 奥多摩駅から鋸尾根で鋸山、天地山経由で下山
赤実線:GPS歩行軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)

主な通過時刻:
白丸ダム駐車場 7:15
鳩ノ巣駅 7:36
JR青梅線 鳩ノ巣駅 7:40 - 奥多摩駅 7:46
鋸山登山口 7:52
愛宕神社 8:25
聖天様 大天狗 小天狗 9:29
三等三角点 沢入 10:53
天地山分岐点 11:09
鋸山山頂 11:25(昼食)
天地山分岐点 11:45
天地山 12:29
幅広の道形に降り立つ 13:43
遊歩道入口 14:11
国道に出る 14:30
白丸ダム駐車場 14:45

総歩行距離 10.5km (JR青梅線含まず)
総歩行時間 7.0 時間
総累積標高 +1190m

11月初旬の小春日和を毎年期待しますが、今年もその時季がやってきました。この頃になると天気は幾分安定しますが、日が短かいので長距離を歩くことはできません。そこそこで下山できるようにしないと、日が暮れてしまいます。というわけで、奥多摩ではあまり目立つピークでもなく、だれもがターゲットにはしない地味な山ですが、鋸山(のこぎりやま)を訪れました。鋸山は有名な御前山と大岳山の中間点にあるピークで、それらを縦走する人にとっては通過点でしかありません。山頂は展望もなく平凡です。しかし山頂に至る鋸尾根には露岩があり登高興味が湧くこと。そして近くには隠れた鋭鋒、天地山があることから、その両者を含めたルートにすることによって味付けをしてみました。

鋸尾根の最上部。すぐそこが鋸山山頂というところから、北東に派生する尾根上に天地山はあります。この山も地味といえば地味。遠目でその鋭いピークがわかりますが、天地山と同定できる人は少ないでしょう。天地山のある尾根には一般登山道はなく、バリエーションルートと言えます。

今回は白丸ダムの駐車場をお借りし、鳩ノ巣駅まで約0.7kmを歩いて、JR青梅線を奥多摩駅まで2駅利用しました。奥多摩駅から多摩川を渡り、鋸尾根に取り付きました。道は愛宕神社の参道で、鳥居をくぐってしばらく登ると急で長い階段があります。さらにしばらく登ると愛宕山の山頂に愛宕神社が鎮座します。参拝して安全を祈り、北側に少し下ると林道が来ている小平地で、ここを登計峠(とけとうげ)というようです。峠の先は緩やかな登りですが、やがて尾根は瘦せてきて露岩が現れます。なかなか面白く樹間から見える山々の紅葉を楽しみながら登ると、聖天様が祭られています。二体の石像は大天狗と小天狗です。その上も露岩が続きますが、概ね歩きやすい道です。頭上の雲行きが怪しく、小雨がぱらつき始めました。山頂手前の天地山への分岐点を確認してなおも進むと鋸山の山頂に着きました。

鋸山の山頂は展望なく平凡です。山頂標が無ければ正に気づかずに通過するかもしれないピークです。雹も降り始めた寒い山頂で昼食をいただきました。尾根の派生点に戻り、道標の裏から天地山に向けて下りました。薄いものの踏み跡はあり、荷造り紐を木に巻いたような目印がありました。落ち葉を踏みながら下っていると、気が付けば前方に何やら大きなピークが見えてきます。かなり近づくまで天地山がそこにあることに気づきません。鞍部に降りてそのまま尾根筋を登り始めます。露岩の急斜面にはロープがかけられています。急ですが問題なく通過できます。狭い天地山の山頂は西側が少し開けていました。山頂から北側への下降は傾斜が緩く、露岩もないので楽に降りられます。

そのまま植林帯を下って、幅広の道形を拾えばそのまま民家のある海沢(うなざわ)へ出られます。県道に出たら信号を渡って古里駅を示す道標を拾えば、白丸調整湖の遊歩道に誘導されます。多くの観光客が遊歩道を使って奥多摩駅方面に歩くようです。途中で橋を渡り国道に出て白丸駅前から白丸ダムの駐車場に待つ愛車に戻りました。

多くの登山者は鋸山からさらに大岳山、御岳山方面に足を延ばすようですが、年寄にはきついので今回は鋸山までとし、代わりに天地山経由のバリエーションを楽しみながら下山することにしました。登高に使った鋸尾根は途中に露岩帯があり美しくて面白い尾根でした。もう少し日の長い頃に御前山から大岳山への縦走も試してみたいと思っています。

鋸山登山口
愛宕神社の参道のようだ

途中に長く急な階段がある
中間点からより傾斜が増す

愛宕神社

緩やかな尾根が痩せてきたら露岩帯となり聖天様が祭られている
右 大天狗 左 小天狗

露岩帯はなおも続き、ハシゴが点在する

紅葉した樹間からの眺め
小雨となったが、見える山は日差しを受けていた

天地山への尾根の派生点にある道標
天地山へはここから左下へ下る

鋸山山頂
展望のない平凡な山頂

天地山目指して下る
やや不明瞭ながら踏み跡はある
荷造り紐のような目印がある

天地山南面の露岩の急登
ロープがかけてある
北面の傾斜は緩い

天地山山頂
西側が少し開けている

天地山からの展望
雲取山方面と思われる

(雅熊)

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