シジミチョウ
投稿日 2018年10月18日
猛暑の夏はとっくに過ぎ去って、さわやかな秋になったかと思うと、朝晩は結構冷え込むようになった。今年の冬も寒いのかなと予感させられる。
10月から11月にかけても、春のような陽気になれば、ひと日蝶が飛ぶこともあるが、アゲハ蝶もモンシロ蝶も、はたまたイチモンジセセリさえも、すでに飛び回ってはいない。
ヤマトシジミ
そんな、蝶にとっては寒くなってしまったこの頃だが、不思議にもシジミチョウは元気で飛んでいる。なぜだろうか。ファーブルにでも聞いてみたい気がするが......
今日も庭で二頭が元気よく飛んでいた。時には入り乱れるように、時には離れて、そして時折とまって青い翅を太陽にかざす。花はだいぶ少なくなったが、それでも夏の名残りの園芸花や、芝生に交じってカタバミが黄色い花を咲かせている。
シジミチョウは小さくて、翅の裏面が灰色っぽく地味に見える蝶で、飛んでいると意外と周りにまぎれてつかみどころがない。目くらまし的な飛び方をするし、どこにとまるのかも予測がつかない。そんなシジミチョウであるが、葉先にとまると、とても目を引く。朱色のものもあるが、我が家には青いのが居る。
先日庭に居たら、突然シジミチョウが飛び出した。この蝶は、アゲハ蝶やモンシロ蝶のように、花などを伝って一時的に庭に訪れて、やがて飛んで行ってしまうことはない。縄張りでもあるのだろうか、いつも同じ場所に居るのだ。昨日も今日も、そして明日も。
だから写真に収めやすい。いっ時その場で待っていると同じ場所に戻ってくることが多い。翅は閉じたり開いたりするが、開いたときがシャッターチャンスだ。
最近いつも庭に居るシジミチョウ。我が家の蝶と考えたら、ちょっとうれしい。
(熊五郎)