大滝口から鳴神山、吾妻山まで南下縦走

2024年04月11日 晴れのちうす曇り 単独

投稿日 2024年04月13日

群馬県桐生市 大滝口から鳴神山に登り、南端の吾妻山まで縦走
車を吾妻山登山口 光明寺上の駐車場に置き、自転車で大滝口まで移動
赤実線:GPS歩行軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)

群馬県桐生(きりゅう)市の名峰「鳴神山」(なるかみやま)と「吾妻山」(あずまやま)は個別に登られることが多いのですが、この二つの山は尾根筋がつながっており、縦走することも可能です。今回は降りてくる吾妻山の下に車を置き、自転車で鳴神山の登山口まで移動。尾根筋を南下する形で両山間を縦走しました。

自宅を朝6時に出発。吾妻山の登山者用駐車場に着いたのは7時でした。この駐車場は吾妻山の登山者やこの周りの吾妻公園の散策者が利用する駐車場です。光明寺のすぐ上にあり、トイレもあります。リュックを背負い、さっそく小型の自転車で移動を開始しました。鳴神山の登山口まではやや登りを約10km走らなければなりません。山仲間と登る場合はこの方法は使えず、途中までバスを利用し、残りの4kmを歩かなければなりません。タクシーという手もありますが。今回は単独ですので自転車移動としました。

この自転車移動がくせ者で。普段乗らない自転車を久しぶりに運転したものですから、登山とは違う筋肉が悲鳴を上げ、休み休みの移動となってしまいました。しかもやや登りといっても200m以上の高低差がありますので、けっこうキツイものです。結局鳴神山の登山口まで2時間もかかってしまい、着いた頃は体力をかなり消耗してしまいました。

鳴神山の大滝口には車数台の駐車スペースがあります。杭に自転車をくくりつけてデポ。さっそく登り始めました。この道は登りも下りもよく利用する道です。途中の大滝は立派で高差20mくらいはあるでしょうか。小さな赤い鳥居と不動明王の石仏ありました。大滝は右から巻くように登山道が続いています。登っても登ってもなかなか水流が消えない沢筋を登り、旧新分かれる道の新道の方を辿って鳴神神社のある肩に出ました。オオカミ?の狛犬がにらむ肩から鳥居をくぐって山頂までは10分もかかりません。

露岩に注意して山頂へ。この季節春霞で完璧な遠望は望めませんが、日光の山々、まだ白い上州武尊、谷川岳、お隣の赤城山などが堂々としています。これから下る吾妻山までの尾根筋が延々と続いているのも見えています。ちょっと行動食をいただいていると、そこへ80歳という品のあるおばあちゃんが登場。鎌倉から来たというその方は高齢といってもかなり山慣れている感じ。見えている山はすべて登られたようです。昨日は吾妻山に登ったとのことで、私も80まで山に登れるかなと、うらやましく思いました。

おばあちゃんと分かれて肩に戻り、いよいよ縦走開始です。吾妻山までは概ね下りですが、途中の大形山の手前と、最後の吾妻山の手前に登りがあります。他は多少アップダウンがあるものの、快適な尾根歩きです。斜面に点々と山ざくらが咲き、芽吹いたばかりの新芽が新鮮な緑で輝いていました。足元にはまだ少ないながらカタクリの花も。踏まないように注意しながら進みました。

途中の目印としては花台沢ノ頭(四等三角点)。三峰山の大きな石祠と石像。金沢峠(鏡石)と大形山(二等三角点)。岡平、萱野山(四等三角点)などがあり、堂所山(女吾妻山)を越えると吾妻山です。吾妻山まで来ると桐生の街はすぐそこ。眼下に街並みが広がり雑踏が聞こえてきます。吾妻山は思いのほか露岩の山で。下りは注意しなければなりません。吾妻公園を通過して駐車場にたどり着いたら愛車が待っていました。汗を拭いて鳴神山の登山口にデポした自転車を回収に行きました。

先に書いたようにこの縦走路は概ね下りですが、小さなアップダウンはあります。ちょっときつい登りは大形山の手前と吾妻山の手前(階段が多い)です。大形山の手前ではこの時季、カタクリの花が慰めてくれました。展望があるのは鳴神山山頂と伐採地のところ。そして吾妻山山頂です。鳴神山へは大滝口のほか、コツナギ橋からのルートがあります。コツナギ橋からにすると椚田峠からヤシオツツジを見て山頂に至るルートをとれます。途中のエスケープルートは、金沢峠から下る方法。柄杓山(城山)経由で下る方法があります。柄杓山は桜の名所です。

​主な通過時刻:
吾妻山下の駐車場から鳴神山大滝口まで自転車で移動
鳴神山大滝口 9:06
大滝 9:21
鳴神神社前 10:48
鳴神山山頂 11:03
三峰山の石祠と石像 12:45
大形山 13:49
吾妻山 16:09
吾妻山下の駐車場 17:06

総歩行距離 13.7km
所要時間 8時間

吾妻山登山用駐車場
光明寺の上にある広い駐車場でトイレもある
桜が見ごろ

鳴神山大滝口
車5台くらいの駐車スペースがある
吾妻山の駐車場からここまで10km位を自転車で移動
自転車をデポし登山開始

鳴神山山頂直下の鳴神神社前の広場
山頂へは鳥居をくぐって10分くらい

鳴神山山頂から
これから歩く吾妻山方面の尾根筋が見える
遠く霞むのは桐生の街並み

三峰山付近の小平地に大きな石祠と石像がある
この付近には三十六童子などおびただし石仏や石碑が立ち並ぶが
訪れる人はほとんどいないだろう

大形山への急斜面に咲くカタクリ

大形山山頂
ここの三角点は二等三角点
点名は「内山」標高は681.63m

山桜越しに梅田町の一部を見下ろす
対面は仙人ヶ岳の稜線
山肌は柔らかな緑

吾妻山山頂から桐生の街並みを眺める
雑踏が聞こえるほど近い
シジュウカラの群れが遊んでいた

​​(雅熊)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA