高反山
2022年05月03日 晴れ 3名
投稿日 2022年05月05日
群馬県多野郡上野村の高反山(たかそりやま)に登りました。GWの真っ最中ですが新緑の最もよいこの時季を逃すまいと山仲間3人で出かけました。
国道140号、299号で群馬県の西奥部、多野郡の上野村に入りました。道の駅上野の駐車場をお借りしました。すでに観光客の車やバイクで混雑していました。現在299号は長野県に抜けられないようなので、この辺りを観光する人たちでしょうか。別に目的が無くても、この辺りの新緑を見るだけで十分ですが。
国道299号を少し戻って勝山集落に入ります。ちょっと国道を離れてもバイクの音はしきり。普段は静かな集落もGWだけは、そうはいきません。三叉路まで来たら、畑仕事のおやじさんが、「そっちは径が無いから、こっちを行きなさい」と進めるのは、我々が下山に使う予定だった林道ルート。おやじさんの顔もあるので、しぶしぶそれに従い林道に入りました。すぐに獣除けのネットをくぐります。
細い林道ですが簡易舗装してあり、山頂直下の標高1050m辺りまで入っている林道です。高反山の標高は1130.8mですので、ほとんど山道を歩かずに林道で山頂近くまで行けてしまうことになります。そうは言っても、新緑の美しさは変わりなく、ときどき樹間から見える天丸山や大山、赤岩尾根や赤岩峠、大ナゲシなど、久しぶりの再会がうれしい山行となりました。
やがて高反山の東稜の岸壁を見て、電波塔の近くを通過。ようやく尾根筋に乗って一汗かけば山頂でした。山頂からは木立の間からですが360度の展望。すぐ下の南に突き出た子尾根の末端に行けば、東から西までの大展望が得られます。東方に白く削られた叶山とその背後に二子山。南には両神山、赤岩尾根から帳付け山への稜線、山頂からの北側は、樹間でよくわかりませんが、日影山、日向山の稜線が見えて居ました。山々は全面柔らかな緑に覆われ、微妙な色の違いの山肌がこの時季でしか見られない光景を演出しています。
昼食をいただいて、下山は檜峠へと向かいました。登りに使おうと考えていた尾根筋の道です。上部はあまり歩かれていないようで、はっきり道形が出ているところのほうがすくないくらいでした。尾根の途中で、直進と右へ逸れてもとに戻るルートがありますが、地図を見ると直進はかなりの急こう配。我々は右の緩い尾根を廻ることにしました。いずれにせよ、踏み跡は薄く、目印テープも途中で無くなった頃に、鋭角に左に向かう踏み跡を見つけ、そこが直進ルートに戻る屈曲点でした。
大岩が急斜面に引っかかるようにこっちを見下ろし、足元には落石が累々と。長居は無用です。斜面の消えかけたトレースを拾いながら進むと、上から降りてきた尾根に出て、直進ルートと合流しました。そこから林道が合流してやや複雑な地形の場所で窪みを拾い、窪みを辿っていくと送電鉄塔の脇に出ました。更に茨の藪がうるさく、そこに落ち葉と倒木のおまけがあってあまり良い道とは言い難い道を下って、なんとか檜峠に出ました。
檜峠には庚申塔があり、乙母(おとも)に下れます。乙母は昔泊まった今井屋旅館がある集落です。檜峠からは道もよくなって勝山の畑が見えたら、朝、おやじさんが畑仕事をしていた三叉路の近くでした。下山した窪状の道はあまり気持ちの良い道ではなかったので、結果的にはおやじさんお勧めの林道ルートで登ったのは、新緑をゆっくり楽しめた分正解だったのかも知れません。お風呂は浜平のしおじの湯にしました。
群馬県多野郡上野村勝山の高反山
道の駅上野を起点に勝山集落から反時計廻りのルート
山頂直下まで細い簡易舗装の林道が続く
下山に使用した左側の尾根は上部は踏み跡薄く、下部は窪状の荒れた道
赤実線:GPS歩行軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)
主な通過時刻:
道の駅上野の駐車場 9:02
勝山集落の入口 9:09
林道 送電鉄塔の横通過 9:42
東稜の岸壁が見えるところ 10:25
電波塔の下通過 10:44
尾根に乗る 10:57
高反山山頂 11:20 (昼食)
直進と右迂回の分岐点 11:58
直進ルートとの合流点 12:28
送電鉄塔の横通過 12:52
檜峠 13:19
道の駅上野の駐車場 13:38
所要時間:4時間30分
総歩行距離:7.2km
勝山集落から見上げる高反山
林道の樹間から眺める天丸山(中央のピーク)と大山(左のピーク
手前のつり橋はスカイブリッジ
林道横に建つ送電鉄塔
赤岩尾根と赤岩峠、大ナゲシが見えている
萌える新緑をバックに
林道から高反山山頂部を見上げる
高反山山頂
三等三角点 点名「毛無」標高1130.84m
山頂は疎林の間から展望がある
南側すぐ下の子尾根の末端からの眺めはよい
山頂部の南側にある子尾根末端からの東の眺め
左の白く削られている山は叶山。その背後に二子山
中央遠くに武甲山
右の小さなピークは両神山の天理岳
手前の山体は大平戸山
山頂部の南側にある子尾根末端からの南の眺め
左端の赤岩峠(湾曲部)から六助、宗四郎山、焼岳、大山、天丸山、帳付山、諏訪山など
檜峠
右に下ると乙母(おとも)、左は勝山集落
庚申塔がある
(雅熊)