ロープウェイ利用で白根山
2021年07月19日 晴れのち雨 2名
投稿日 2021年07月22日
梅雨が明けて最初の登山となりました。雨続きで体がなまってますので、今回はロープウェイ利用の登山です。群馬県と栃木県の最高峰 白根山 標高2578mに登りました。日光白根山とも言います。登山道は栃木県日光市側の日光湯元からのルート、金精峠からのルート。群馬県片品村側の菅沼からのルート、今回利用した丸沼高原スキー場からのルートがあります。
丸沼高原スキー場からのルートは、ロープウェイで一気に標高2000mまで上がります。残り578mを登ることになります。今回は往復のロープウェイ利用券(2000円)を購入し、白根山山頂と五色沼を周回して戻ることにしました。ロープウェイの下の駅にはお風呂があるので便利です。
関越自動車道の沼田ICで降りて国道120号を片品村に入ります。車をロープウェイ駅の駐車場に停めました。始発が7:30になってましたが、季節によって違うかもしれません。運航状況はネットで見られるようになっているので、確認してから出かけた方がよいでしょう。ロープウェイは4人乗りのワゴンタイプで、結構急な斜面を登っていきます。丸沼や菅沼が見え、それを挟んで向こう側に四郎岳、燕巣山が見えています。尾瀬の至仏山や燧ケ岳も遠くに望めます。
山頂駅にはレストランとトイレ、天空の足湯があります。コマクサやハクサンフウロ、シラネアオイのある庭園が整えられています。シラネアオイはまだ子株でした。白根山の山体がよく見えています。この山頂駅の前の様子は、ネットのライブカメラで見られます。
二荒山神社の鳥居を通過して赤い社の前で一礼。動物除けの鉄格子をくぐって砂利道に入ります。シラビソの樹林の道です。よい香りが漂っています。このシラビソの香りを吸いながら歩くだけでも来た甲斐があります。しばらくあまり登らず白根山の裾を巻くように登っていきます。不動岩、大日如来があって、七色平からの道を合わせます。なおも進むと徐々に急登となりダケカンバがでてきて、やがてシャクナゲが混ざるようになると森林限界です。
森林限界に出ると山頂の溶岩ドームが見えます。すべりやすいザレの急登で一汗かくと、奥宮の社があります。そこからいったん下がって再び登り返すと山頂です。社に戻って旧火口のような地形の縁を辿ります。五色沼が下に見えています。日光男体山や中禅寺湖も見えています。
昼食のあと五色沼をめがけて下りました。下り終わると避難小屋があり、目の前にエメラルドグリーンの五色沼が現れます。神秘的な沼でした。沼の縁をかすめて妙に疲れる登りを終えると今度は弥陀ヶ池です。ここから菅沼方面に下る道があります。我々は一段登って谷筋を下り、七色平から大日如来を再び見て、ロープウェイの駅に戻りました。
ロープウェイに乗ったとたんすさまじい雷雨。どこか近くに雷が落ちて数分停止しましたが、再び豪雨の中をゆっくり降りてゆきました。下の駅に着いた頃は小ぶりになっていました。なんとか車に戻って、駅に併設されたお風呂に入り、さっぱりして帰途につきました。
前述したようにロープウェイの山頂駅前の様子はネットのライブカメラで見られます。数日観察していると、夏のこの時季日光のこの辺りは毎日昼頃から雨が降っているのがわかります。天候には要注意の山域です。
丸沼高原ロープウェイ利用で白根山、五色沼周回ルート
赤実践:GPS歩行軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)
主な通過時刻:
丸沼高原ロープウェイ山頂駅 8:23
大日如来 9:01
森林限界 10:08
白根山山頂 10:48
五色沼 (途中で昼食) 12:18
弥陀ヶ池 12:54
七色平への分岐 13:45
七色平避難小屋(使用禁止) 13:53
丸沼高原ロープウェイ山頂駅 14:21
所要時間:6時間
総歩行距離:9.8km
丸沼高原ロープウェイの山頂駅
右はトイレとレストラン
高山植物の庭園風になっている
足湯もある
山頂駅の前から眺める白根山
森林限界の手前辺りからシャクナゲが現れる
森林限界から山頂部の溶岩ドームを見上げる
白根山山頂
山頂付近から眺める五色沼
五色沼から見上げる山頂部
弥陀ヶ池
木道は菅沼からの道
七色平
この奥に避難小屋があるが現在は使用禁止
(雅熊)