笠丸山
2020年04月18日 晴れ 3名
投稿日 2021年04月20日
桜が終わり、新緑が山を駆け上っています。今は標高1000mほどの山々に新緑の先端があるようです。そんな山肌を進行する新緑の先行部隊がヤシオツツジです。ヤシオツツジは3月半ばごろ低山ではじまり、新緑に追われるようにして高い山へと駆け上ります。
今回登った笠丸山(かさまるやま)の標高は1189m。正に今新緑が覆い始めていますが、山頂部はヤシオツツジの世界。ピンクの花が迎えてくれます。とくに笠丸山はヤシオツツジの密度が濃いように思います。
そんな笠丸山を目指していざ出発。国道140号から299号へと進み、志賀坂峠を越えて群馬県に入ります。神流川沿いを進んで上野村へ。乙母(おとも)の集落を通過して八幡神社の横から林道で住居附(すもうづく)へ。前日の雨で林道は落石が多いようです。
狭い谷あいの住居附の集落は花盛り。春が訪れていると実感させられます。駐車スペースは一番奥の地蔵峠への登山口にあります。狭い谷あいの土地を駐車スペースに解放していただいていることに感謝です。
身支度を整え舗装道を少し戻ると一対の石灯篭が建つ登山口があります。アセビの尾根の急登です。ところどころミツバツツジが咲く中、こぎみよく高度を上げ、ぽっかりと口をあける赤岩峠が見えたら露岩の急斜面となり、木の根を掴みながらひとあえぎで小さな社の岩稜東端(東峰)に立ちます。ここには大きなヤシオツツジがあり、今まさに満開。
岩稜を西へ進み地蔵峠への下降点を確認してなおも進むと三角点のある西峰です。100mほどの岩稜は点々とヤシオツツジが咲いています。見下ろせば下の山肌もピンクに染まっています。西峰の三等三角点は点名「乙母」標高は1189.28mです。三角点からさらに数m西に進むとそこはすっぱりと切れ落ちています。
途中の下降点から地蔵峠に向かいます。ロープがある斜面は濡れていて要注意。やがて西峰の下に出て一段落。小ピークのアップダウンを進むと大きな老木が見えてきます。根元にお地蔵様。数十年前にここを訪れたときから変わっていません。(赤い帽子と前掛けで可愛くなってましたが) 根本に座って昼食タイム。地蔵峠からは美渓の緩やかな下り。砂利の林道になったら駐車スペースはすぐそこです。
帰りは同じ道を両神まで戻り、薬師の湯でさっぱりして帰途につきました。
住居附から笠丸山、地蔵峠経由で戻る
地蔵峠の登山口に駐車スペースがある
赤実践:GPS歩行軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)
主な通過時刻:
住居附駐車スペース 9:09
笠丸山登山口 9:17
岩稜に乗る(社、山頂看板) 10:20
笠丸山山頂(三角点) 10:42
地蔵峠 11:21
住居附駐車スペース 12:11
所要時間:3時間
総歩行距離:4.1km
駐車スペース
奥の看板は地蔵峠への登山口
春が訪れた住居附
笠丸山登山口
南側の石灯篭のある登山口
山頂直前の岩場
急坂を登り詰めると岩稜の東端(東峰)に出る
社と山頂看板がある
そこには大きなヤシオツツジが咲いていた
岩稜を西峰(三角点 乙母がある)まで辿る
山頂から両神山方面を眺める
赤岩峠と赤岩岳の稜線
地蔵峠に向かう途中振り返って西峰を見上げる
地蔵峠のお地蔵様
巨木の根本に鎮座
地蔵峠から木々が芽吹いたばかりの美渓を下る
(雅熊)