県境の尾根を行く 帳付山
2013年06月8日 曇りのち晴れ 3名
投稿日 2013年06月09日
梅雨の晴れ間を狙って群馬県と埼玉県の県境にある帳付山に登りました。
熊谷のY氏、A氏の三人で、群馬、埼玉の最奥域の山に向かいました。
天丸橋 8:00
大山の下 9:50
倉門山 10:00
馬道のコル 10:30
標識「四八五」10:50
帳付山山頂 12:00
馬道のコル 13:40
社壇乗越付近の林道 14:50
天丸橋 15:30
歩行距離 全行程約8.6Km 標高差(天丸橋-帳付山山頂) 約573m
GPSによる歩行ルート(カシミール3Dによる)
衛星を捕捉しづらい谷合はずれが大きくなっています
天丸橋から少し登った部分のズレは道迷いです
梅雨に入って、ようやく降った二回目の雨が朝方まで残って、熊谷市街も局部的な雨。しかし上空には青空が見え隠れ。近づいた山肌にはまだ層雲が残っていました。
車を国道299号の志賀坂峠から群馬県上野村に向け、奥名郷の集落から林道に入ります。
林道上野大滝線は、通行止め(2013年9月まで)になっていたため、予定していた天丸トンネル脇からの六助 - 帳付山ルートは断念。急きょ予定を変更して天丸橋から大山の下に出る天丸沢ルートを使いました。
天丸沢上部を行く
天丸沢の流れに沿って1時間50分ほど登り、大山の下に出ました。この沢ルートは、特に悪いところはなく、中間にある滝付近のハシゴも不安定ながら問題はありません。
大山はパスして県境尾根に出、倉門山へと辿ります。
天丸山もパスしてひたすら帳付山を目指します。
馬道のコル 真中に大きな岩がある
前方は倉門山方面 左が馬道 右に埼玉側に下る道もあった
天丸に近い尾根筋は、以前はきれいな笹原でしたが、今回はすべて花をつけて枯れていました。
馬道のコルから先は、笹はなくなり徐々に高度を上げて標識「四八五」に出ます。
標識「四八五」
「四八五」からは岩を巻いたり、尾根上に出たりを繰り返しながら高度を上げます。
途中の岩から帳付山が見えますが、尾根筋では展望のよいところはほとんどありません。
尾根の途中から、「帳付山」を望む
ケモノの踏み跡や、迷った人の踏み跡などで間違いやすいのですが、ピンクリボンや黄色のテープをたよりにルートを外れないように、慎重に辿ります。
巻き道のほとんどは埼玉側(帳付に向かって左)に付けられています。
トラロープのある岩場には、大きな木が寄り掛かっており、通過に気をつかうところです。
このトラロープは切れかかっており、身をゆだねるのは危険です。
岩は逆層ぎみですから滑らないように通過します。
やがて右(群馬側)が切れ落ちたやせ尾根をぐんぐん高度をかせぎ、樹林の中の帳付山山頂(標高1619m)に出ました。
帳付山山頂
山頂から少し先の岩場から諏訪山方面が開けていますが、そのほかの展望はありません。
以前、大山、天丸山に登ったときに、帳付は遠いし、地味な山だと聞いていたのですが、
以外に近く感じ、また岩尾根のルートは、なかなかオツなものでした。
帳付山山頂から、隣の諏訪山
下山は馬道のコルから馬道をとり、社壇乗越付近で新し林道に出て天丸橋の駐車場に戻りました。
馬道は昔の暗く細い道の雰囲気はなく、削られて広くなり、明るくなっていました。
林道から、左 大山 右 天丸山
社壇乗越のあった尾根は、林道で分断されており、昔の乗越はいまはどこへやら。
林道からは立派な大山と天丸山が高くそびえていました。
野栗の「すりばち荘」でひと風呂浴びて帰途につきました。
(熊五郎)
コメント(3)
- お疲れ様。最近よく登られますね。なぜ帳付山なんて無粋な名前なんでしょうか。 2013/6/9(日) 午後 8:43
- agewisdomさん、ネットで調べてみたのですが、「帳付山」は廃藩置県のおりに、最初に測量が行われたところで、木材の種類や大きさなどを記録する帳付作業が行われたところからきているようです。この辺りの材木は馬道で他県に運び出されていたようです。あまりロマンを感じない名前ですよね。(熊五郎) 2013/6/10(月) 午前 2:52
- なるほど。でもロマンはないけれど、理由がわかってみれば面白いです。 2013/6/10(月) 午前 6:51