沢渡の有笠山へ
2013年4月20日 晴れのち曇り 2名
投稿日 2013年04月21日
今回は群馬県中之条の奥、沢渡温泉にある有笠山(ありがさやま)に登ってきました。
登山口からの有笠山
埼玉の友人Y氏に誘われた山は、群馬県人というのに私は名前も聞いたことがなかった「有笠山」。
標高888mで、2時間も歩けば登れる山ということで、運動不足の体でも登れるかと、今年2つ目の山に出かけました。
朝7時、Y氏にピックアップしてもらい、いざ中之条方面へ。土日は天気が崩れるとの予報でしたが、晴れ間も出る高曇りという感じ。赤城や榛名はぼんやり霞んでいましたが、近づくにつれ、山麓は柔らかい新緑のベルベットのようです。
沢渡温泉を過ぎると、にょっきりと飛び出た岩峰が目の前に現れます。山中にあるため、かなり近づくまで見えません。初めて視野に入った時は、「アレか」と、街角を曲がった時に視野に飛び込んだスカイツリーを見たときのように、二人とも声をあげました。
うむ! 思ってたより小さい。
西上州の双子の岩峰「立岩」をご存じであれば、その片方くらいの大きさ。そのこじんまりとしたたたずまいですが、しっかり岩肌を露出した個性のある山体です。
登山口にある看板
手前の橋のところに10台くらいの駐車場がありました。登山道はこの看板にあるように、周回できるように作られています。短いコースですが、西石門や、ハシゴ/クサリ、縄文時代の先住民住居跡など、楽しめるコースです。
しばらく林道を歩き、杉やヒノキの落ち葉を踏みながら少し登ると東屋、その先に西石門、さらに岩壁の基部を通過して、下山コースと山頂への分岐があります。分岐の手前に、クサリで懸垂下降する場所があり、すこし腕力が必要です。年配の方5名が、ここでちょっと苦労してました。
この山は全体が岩で、ほぼ垂直の岩壁の基部に容易に近づけるので、ロッククライミングに適しているようです。いたるところにボルトを打ち込んであり、高いところに確保用のシュリンゲがぶら下がっています。
東屋(上)と西石門
分岐を過ぎると、いよいよこのコースの核心部、3段のハシゴとクサリがあります。ハシゴはアルミ製の新しいもので、安心して登れます。木の根や岩をつかんで、難なく通過できますが、油断は禁物。下の山里や、すこし離れた岩峰が見渡せます。最後は灌木をぬけて少し歩くと西寄りにある山頂にたどり着きます。山頂には朽ちかけた看板に「有笠山」標高888mとあります。
山頂での少し早い昼食で大失敗。Y氏には黙っていましたが、水と間違えて、ポカリスエットをコンロで温め、カップラーメンを作ってしまいました。麺を口にするまでまったく気付かず、なにやら甘いラーメンだなと思いながら一口。二口目に気付きました。ポカリスエットとラーメンの汁が混ざった味。想像できますか? なんとか麺だけは食べましたが、さすがにスープは飲めませんでした。登山口に帰り着いたときには、すでにお腹がピーピー。口にはまだ、あのへんな甘酸っぱいラーメンの味が残っていました。
ハシゴは3段ある
心配した年配の5人パーティーも到着し、いろいろ話の花が咲きましたが、残念ながら新緑にも、花にもすこし早く、遠くにはたっぷり雪かぶった山々が見えていました。はるか下には沢渡温泉の街並みがのんびりした雰囲気です。
分岐点に戻って下山コースをたどり再び林道に出ました。林道に近い岩壁にはクライマーの声。若い時にパートナーがいたら、岩をやったのになぁと、彼らを羨ましく思いながら林道を辿り、車の待つ駐車場に戻りました。
帰りは言うまでもなく沢渡温泉に寄り、共同浴場(300円)で極楽気分。最近入ったことがないくらい熱い湯でしたが、なんとか入って温泉気分をご満悦。さっぱりして帰途につきました。
(熊五郎)
コメント(4)
- おひさしぶりです。さっそく春の登山かと思いましたが、花も若葉もまだでしたね。これからアウトドアがいい季節になりますね。 2013/4/21(日) 午後 1:43
- agewisdomさん、お久しぶりです。今年は暖かくなって桜が咲き急ぎましたが、そのあとは平年並。あまり慌てて夏になってほしくないなと思っていたので、ちょうどよかったのですが、今日なんかは冬に逆戻り。家内はとうとうストーブをつけました。体調をくずさないようにしてください。(熊五郎) 2013/4/21(日) 午後 2:04
- こんばんは。突然コメントします。沢渡温泉は若山牧水が愛した温泉でその温泉から眺める有傘山は牧水フアンの憧れでもありました。沢渡は昔の儘の様相で残っていますし山の姿も変わらずこの街道がほとんど牧水のころのままにあることがうれしいことです。 [ itabueki ] 2013/4/25(木) 午後 10:18
- itabuekiさん、コメントありがとうございます。ご紹介いただいた若山牧水ですが、ちょっとネットで調べてみるとhttp://www.bokusui.jp/category/monument/page/8/ にあるように、全国に歌碑があり、一つひとつの歌に感じ入ってしまいました。牧水についてもっと知りたくなりました。(熊五郎) 2013/4/26(金) 午前 10:44