北川尾根で関八州見晴台、坂石山ルートで下山

2023年04月13日 晴れ+黄砂 3名

投稿日 2023年04月16日​

埼玉県飯能市吾野(あがの)の好展望で有名な「関八州見晴台」には、これまで何度か登っていますが、今回は麓に流れる北川に落ちる尾根「北川尾根」から登ってみました。この尾根には一般道はありませんが、奥武蔵の詳細地図には熟達者向きのルートとして紹介されています。

​北川は高麗川(こまがわ)に西吾野で合流する支流で、北川沿いにはのどかな山里が点在しています。今回は西武秩父線の西吾野駅から北川沿いに歩き、「中組」というところから北川尾根の末端に取付きました。

​西吾野には駐車できる場所が無いので車を駅二つ秩父寄りの「芦ヶ久保駅」の駐車場に置き、電車で西吾野駅に移動しました。下車したら北川沿いに歩き、「白山神社」を確認あと現れる石段を登ります。この石段はすぐ上の墓地のためのものですが、墓地の上へと急斜面を登ります。上の方に露岩が見えるのでそれを目指します。露岩の基部まで登ったら、右から廻り込むと石祠があります。石祠まで登ると比較的明瞭な踏み跡が現れます。

​北川尾根の途中には「オバケ山」というピークがあり、その上で尾根筋から一旦離れて右へ水平に進み、「前坂峠」に向かいます。峠には庚申塔と石仏が鎮座しています。峠からは再び尾根に取付くため直上します。左に廻り込んで登りつく場所はやや広めの尾根筋です。一旦下って再び登り始めると明瞭な踏み跡が同時に左右に分かれています。ついついどちらかに入ってしまいそうですが、これらの分岐は無視して直上し、露岩帯を通過します。やがて尾根が痩せてきて、これまでの植林帯は終了。美しい自然林になって林道 グリーンラインに飛び出ます。北川尾根に9:45に取付いて、グリーンラインに出たのが12:15分。北川尾根の登高に2.5時間かかりました。

​昼食をとり、グリーンラインを歩いて関八州見晴台に向かいました。関八州見晴台はその名の通り絶好の展望ですが、この日は黄砂の影響で遠くが霞んでいました。桜はさすがに終わっていましたが、つつじはそろそろ始まっていました。しばらく雰囲気を楽しみ高山不動側に下りました。不動には寄らずにそのまま一般道で西吾野に向けて下りました。

​一般道の途中にあるお地蔵様を確認してパノラマコース方面へと辿りました。どんどん下ると小さな鞍部でパノラマコースが鋭角に右へと降りてゆきますが、我々はそのまま直進。バリエーションルートの「坂石山ルート」に入りました。「坂石山ルート」はバリエーションルートといっても踏み跡は明瞭で一般道と変わりません。小さな看板がかかる目立たないピークの坂石山を確認してさらに下ってゆくと、右へと下る踏み跡に西吾野駅への札が貼ってあります。この道を下って線路の下をくぐると、西吾野駅はすぐそこです。この道は地図にはなく、最初が急斜面なので注意が必要です。

埼玉県飯能市 西吾野駅 北川尾根で関八州見晴台
坂石山ルートで西吾野駅へ下山
赤実線:GPS歩行軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)

主な通過時刻:
西武秩父線西吾野駅 9:14
北川 中組の尾根取付き点 9:46
オバケ山 10:53
庚申塔、石仏 11:33
林道 グリーンライン 12:17 (昼食)
関八州見晴台 13:11
石の小さなお地蔵様 13:54
一般道分岐 14:15
坂石山 14:48
西吾野駅への下降点 14:52
西武秩父線西吾野駅  15:10

​所要時間:6時間
総歩行距離:11km​

北川 中組の北川尾根取付き点
石段の上は墓地
墓地の上へ進み急斜面を上に見える露岩目指して登る

オバケ山
尾根筋には踏み跡がある
ほとんど植林帯で展望は無い

前坂峠の庚申塔と石仏
一旦尾根筋から離れてるがここから尾根筋に向けて登り返す

林道 グリーンラインに飛び出る
林道から見た関八州見晴台付近のピーク
芽吹いたばかりの新緑が美しい

関八州見晴台からの眺め
黄砂の影響で遠望は利かない

関八州見晴台付近のつつじ

関八州見晴台の少し下 丸山付近の新緑

一般道と坂石山ルートの分岐点
高山不動には寄らず、一般道を下るが途中から坂石山ルート(前方)に入る​
一般道は鋭角に右へ

坂石山ルートはバリエーションルートだが、しっかり踏まれている

坂石山ルートの西吾野への下降点
小さな札がかかっている
沢筋を下る道で、最初が急なので要注意
線路下をくぐって西吾野駅へ

​(雅熊)

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